八卦掌水式門指導部です。 間もなく5/5(日)『清朝末期八卦掌成立当時の「単換掌」から理解を深める斜め後方スライド撤退戦講習会』が開催されます。 水式門代表・水野は、梁派門第5世馬傳旭先生拝師弟子より梁振圃伝八卦掌の単換掌を学び、その後、昔日術理で再編成。程派は、高校時代、福建省厦門市近郊出身の中国人就労生の先生より、後退スライドする単換掌と双換掌を習いました。 よって本講習会では、梁派のみならず程派を学習した八卦掌経験者にも参加していただけます。 清朝末式八卦掌は弱者使用前提の護衛護身武術なれど、弱者が強者の残虐な暴力を退けるための殺傷技術・現実的武器術が伝承内容に含まれるため、その内容の深いところは当然公開されません。八卦掌水式門門外不出の武術となっています。 今回以後、水式門がいじめを受けている者に『いじめ護身部』・女性護身術科における『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」護身術』にて特別伝授している中核技法関連技術に限って、本講習会で対面指導することとなりました。 その内容は、清朝末式八卦掌の中核身法に触れるには余りある内容ゆえ、清朝末式八卦掌に価値観を見いだす方、日頃弊門サイトの技術講座で独習している方はぜひ参加し、代表・水野の直接指導を受けて欲しいと思います。 講習会詳細|http://nenkinkouza.com/workshop/renshuukai.html#section1 参加申込フォーム|https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfUFWrcfGO5bh9c-XLsoz3ToBr0rCeGbU2Up93DzAkFdSRjyw/viewform web上フリー講座『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」護身術』|http://nenkinkouza.com/defense/woman-defense.html いじめ護身部:取り返すための技術解説|http://nenkinkouza.com/standup/index.html#section2 【開催日・開催時間】 2024年5月5日(日):10時00分~13時00分 【開催場所】 八卦掌水式門・大平洋側定期練習場所:愛知県刈谷市 刈谷総合運動公園 バス停横芝生広場 ※雨天時は、刈谷総合運動公園内の「ウィングアリーナ」前のベンチまでお越し下さい。基本雨天決行です。ウィングアリーナ等が不明の場合は、電話にて遠慮なくお尋ねください。 【講習会のタイムスケジュール】 ・後退スライドの昔日単換掌の全体像把握~型(程派式・梁派式両方に対応)と術理(翻身旋理・刀裏背走理)の説明 ・単換掌の使い方を知る~対多人数移動遊撃戦真っ只中においてこそ「本当の」単換掌の使い方が見える ・実際に、相手の急接近の中で試してみよう~水野に技をかけながら単換掌を理解する 【参加人数】 先着定員10名まで 【受講料について】 受講代金:一日4,400円(税込) 当金額を、下記の指定口座に支払期日までにお支払いください。 ◇受講料 振込先情報 銀行名 :三菱UFJ銀行 支店名 :知立(ちりゅう)支店 店番号 412 預金種別 :普通口座 口座番号 :1213489 口座名義人:ミズノ ヨシト ◇受講料についての注意事項 ※必ず振り込む前に、当ページで後述する「キャンセルポリシー」をお読みください。 ※下記支払期限までに金額を上記指定口座に受講料としてお振込みください。申込みがありましても、期日までにお支払いが無い場合、申込みのキャンセルがあったということで扱わせていただきます。 ※講習会当日や後日における支払いには一切応じておりません。ご了承ください。 【応募締切日・講習会代金お支払い期限日】 2024年5月2日(木) ※事前連絡参加者がいない場合は、講習会は開催しません。参加希望者は必ず事前にご連絡ください。 ※お申込みがありましても、4月7日講習会は4月3日24時時点で、5月5日講習会は5月2日24時時点で、上記指定口座において申込者様からの講習会代金振込が確認できない場合は、1理由のいかんを問わずキャンセルされたものとして扱わしていただきます。 ※お申し込み後、代金お支払い期限までに振込みがなく、かつキャンセルメールをいただけなかった申込者様は、次回以降の参加はお断りさせていただきます。 【参加資格】 中学生以上の男女で、清朝末式八卦掌を真摯に学びたい方。 【参加に際しての注意事項】 ・当練習会に参加するに際しては、募集期間中における事前の申し込みと支払期日までの受講料のお支払いが必要となります。支払期日を過ぎても支払を確認できない場合、例外なくキャンセルとして扱わせていただきます。 ・真摯に学ぶ姿勢の参加者を求めます。指導者の指示に従わない者は、それ以後指導せず、帰宅させる。 ・参加できなくなりましたら事前にメールにてご連絡ください。連絡無しでキャンセルした方は、今後の水式門の活動への申込みはお断りさせていただきます。 ・発熱・体調不良・心身故障中の状態の中での無理な参加は、受講生の安全な受講に配慮する立場からお断りしています。 ・一般参加者の学習環境配慮と技法のいたずらな漏えいを防ぐため、保護者・知人・親族等による見学行為は例外なくお断りしています。 ・本講習は、有料の特別指導であるため、見学目的・無料体験目的での参加はお断りします。 ・当講習会内容では、実際に参加者同士が手を交える対人練習が行われますが、屋外で開催するため、マスクの着用は義務としません。気になる方は、各自マスク着用での参加をお願いします。 講習会詳細|http://nenkinkouza.com/workshop/renshuukai.html#section1 参加申込フォーム|https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfUFWrcfGO5bh9c-XLsoz3ToBr0rCeGbU2Up93DzAkFdSRjyw/viewform 単換掌の術理解説ぺージ|http://nenkinkouza.com/training/theory-tankanshou.html web上フリー講座『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」護身術』|http://nenkinkouza.com/defense/woman-defense.html いじめ護身部:取り返すための技術解説|http://nenkinkouza.com/standup/index.html#section2 【当講習会では何を学ぶのか~「対多人数・対強者・対武器」の過酷条件における、弱者生存の一筋の望み「単換掌」を学習】 ◆清朝末式八卦掌原点・単換掌 対多人数・対強者・対武器・・・この過酷な条件下において、「生存」するために考え抜かれた八卦掌の最重要基本技こそが、『単換掌』です。 清朝満州族王族と、王族から寵愛を受ける寵姫を守るため、単換掌の術理を用いて一定時間護身し続け生存し囮(おとり)となって護衛する、悲壮な護衛武術が、清朝末期の成立当時の八卦掌となります。 単換掌の術理は、「攻撃」の機会は大きく減りますが、「生存」に焦点を絞ることで「当たらない」ことを追求しています。 我が身を一定時間生存させ、敵が守るべき要人に手を出すことができない時間を少しでも長く取るために考えられた極限状態の護身技術なのです。 「単換掌」の中核は、斜め後方スライド撤退戦の身法。その技法エッセンスは「単換掌の術理(単換掌理)」と八卦掌水式門で呼ばれ、最も重点的に教授されます。 ◆八卦掌は「勢(せい)」の拳法である~「単換掌の術理」は翻身旋理・刀裏背走理の両理で「勢」の維持するための中核技法である あなたの習った八卦掌を、護身術に変える方法。それは、転掌の際、斜め後方スライド撤退戦対敵身法(以後「後退スライド」)を行い、移動しつづけ移動推進力を保つこと。清朝末式八卦掌では「勢」を保つこと、です。本講習では、多くの時間をかけて「下がる」ことによる「勢」の維持の理由と方法を指導します。 近代スタイル八卦掌では、回っている円の軌道半径をあまり変えずに、腕の螺旋やずらしの技術に多くを頼って、敵の攻撃手を抑え込む方法が採用されています。 しかしそのような方法では、こちらのレベルが相当高くないと、敵の体格などの外面的要素によって、抑え込む際の成功率が大きく左右されてしまいます。つまり「相手次第」の要素が入り込むのです。護身術は命に関わる技法。その技法に「相手次第」の要素が入り込むならば、「その時」に命を預ける技法として練習し続けることはできません。 弊門では、単換掌における転身防御である老僧托鉢(程派は胸前換手)を、翻身旋の理で下がりながら行うことで、「後退スライド→虚打離脱」の身法を養います。 それは、敵側面にとどまって攻撃成功率を上げることよりも、後退スライドすることによって生じる間合いの積極的創出で、敵の攻撃射程圏内から我が身を遠ざけることによる敵圧力の減少を図り、回避成功率を高め、「生存する」こと第一に考えるからであります。敵との間合いを保つことは、護身術であることの鉄則「自分次第」の対敵技法へシフトすることを意味します。 代表・水野が門弟に指導する際に言う「移動防御で90パーセント、手技防御10パーセント」は、決して大げさな例えなどではありません。手技による防御に頼ることは、敵との間合いが近いことであり、それゆえに相手次第で戦局が左右されます。 つまり「斜め後方スライド→虚打離脱」の具体的流れと、この流れを行う理由を説明する「単換掌の術理」は、弱者が対多人数や体格差など、ありとあらゆる不利な状況においても「生存」する可能性を生じさせるための八卦掌の根本的原理(エッセンス)となっています。 【ほぼ手を出すだけのシンプル構成。ゆえに極限で使うことができる。代表・水野の対イノシシ戦の経験から】 自分を傷つける目的で立っている人間の前で、「どの技でいこうか」などと考えている余裕は、一切ありません。まして相手が不意に襲ってきた場合であるならば、もはや避ける行動しかできません。 代表・水野が警備職務中にイノシシに襲われた際も、後退スライドと施錠巡回業務のため持っていた鉄製シャッターフック棒振り下ろしによる劈打(劈打)以外、何もする余裕がなかったと言います。しかし後退スライドのおかげで、イノシシによる最初のアタックを主要刀術「按刀」から「背身刀」への術理転換にて間一髪でかわし、初打まで打つことができたのです。 この時身を守ることができたのは、後退スライドをとっさにとることができたこと・そして反撃の技がシンプルであったこと、だと言います。 イノシシに気づいてから構え、かつ他の武術のように敵の突進のベクトルに少しでもぶつかる行動(つまり斜め前方へのスライドや、その場にとどまっての迎撃)をしていたら、水野と言えど、突進攻撃を直接受けていたでしょう。 水野が後方からの襲撃に気づいてから射程圏内に到達するまでの時間は、わずか2秒足らず。間合いが約3~4メートル以上あったことから、その瞬発力のすさまじさが分かります。あれほど練習している代表でも、それだけの間合いがあっても間一髪のかわし打ちしかすることしか出来なかったのです。 イノシシの口からは、当然に、雑菌だらけで手入れなどされてない歯(ほぼキバ)が飛び出しています。それが突進してくるのです。ナイフを前に突き出して低い位置から突進攻撃をしてくる人間のようなもの。 何も考える余裕もありません。ただよけて、よけて、よけるだけ。八卦刀の技術があったため、三打ほど「ながら打ち」反撃ができましたが、それは身を守ることできた主な要因ではなかったと話します。後退スライドで並走しつつ避け続けることができたから助かったのです。 身体的要素が圧倒的に高い「攻撃体」との対決において、攻撃体の力のベクトルと少しでもぶつかるような対応法は、攻撃体の攻撃威力を高め、攻撃の到達速度を速めることを意味します。 敵の攻撃ベクトルから我を逃がしつつ、攻撃はながら攻撃だけの最小限にし、安全な間合いを確保する。その技術だけが、弱者に残された対敵護身術だと、代表の経験談を聞いて改めて確信しました。 ※この時、シャッター棒(鉄製)は、三度目の劈打と最後の押しのけ攻撃(八卦刀主要刀術「上翻サイ刀」による後方斬り)で、根本から完全に曲がってしまったそうです。顧客の備品であったため、報告書を出す結果となり、当施設に電熱線柵が設置されるきっかけとなりました。 【練習方法は、後退スライドの徹底的な繰り返し~対人練習に頼らない練習が、一人でも強さを得ることができる道を作る】 添付の連続写真をご覧ください(もしくは弊門サイト解説ページをご覧ください)。斜め後ろに「後退スライド」しながら敵の攻撃の到達を遅らせつつ、防御のための老僧托鉢式(下連続写真1~4)。写真3で後ろ足を上げながら、すでに後方へ自分の身体をスライドし始めます。 老僧托鉢の手で敵に対しけん制しながら肩を入れつつ方向を転換していきます(下連続写真5~7)。この際、敵は我の差し出している手に気を取られているため、我が方向を転換したことに気づくのが遅れることになります。ここで敵の身体にかかっている追撃の慣性が強いほど、敵は進行軌道とタイミングをわずかにずらされ、「すかされる」「スッと抜かれる」感覚となるのです。 敵を引き込んでけん制攻撃(下連続写真8~9)。この攻撃は、あくまで「虚打・きょだ」となります。虚打とは、見せかけの攻撃、倒すつもりのない攻撃、という意味です。倒すつもりの実打(じつだ)と対局をなす打撃です。対多人数移動遊撃戦において実打は、旋回先にいて眺めている敵に対しのみ行います。その敵に対し、順勢掌の術理に基づく斬り込み攻撃の実打を放ちます。 単換掌の術理に基づく護身術化を実現するためには、まずこの「後退スライド→けん制攻撃→離脱転戦」の動作をひたすら繰り返します。対一人の護身術であれば、この動作だけで護身の可能性を大きく生じさせることができます。 敵との接触を「極力さける」ことは、「敵との間合いを維持できれば誰でも護身が達成できる」ことを意味します。そして、敵との間合いを保つ練習は、敵の力を受け流す練習を要しないため、練習最初期において、八卦掌の術理をマスターした指導者に教わりさえすれば、その後一人でも真理の道を外しにくい状態で練習できることを意味するのです。 多忙な現代人であっても、清朝末式八卦掌の護身力獲得のための工夫された練習体系であれば、十分に護身目的を達成できる領域へと進むことができるでしょう。 【成立当時の八卦掌の姿~成立当時の姿を知ることは、八卦掌を極めるうえで極めて重要】 ◆大清帝国の都・天京(現在の北京)。清朝名門王族府「粛親王府」の宦官(かんがん)・董海川。 何らかの理由(諸説あり不明)で董先生は宦官として後宮(清朝王族とその寵姫らが生活していた宮殿のこと)に入り、そこで宮中宦官・女官でも要人を護衛できる技術体系をもった武術「転掌」を創始し、その技術と有効性を粛親王に見込まれ、幾多の実戦経験を経て、宮中武術教官・護衛官となり、急速に発展していきました。 宦官は去勢された男性官吏。宦官になり通常男性よりも非力になった現実を克服するため、新たな技術体系を生む必要に迫られます。 董先生も武術の経験者。先生の多くの逸話中に刀を使用した武勇伝が出てくること・八卦掌の原初技法「単換刀」が片手を使用した刀術であることから、董先生は片手がふさがれた刀術たる、藤牌(とうはい)刀術※をたしなんでいたと推定されます。※藤牌とは、藤で編んだ盾のこと。 八卦掌成立当時は、藤牌刀兵が最前衛にて突撃をする前近代的戦法が存在していました。当時の刀を使用した戦闘では、刀だけで戦うことはなく、片手に藤製の盾を持っていました。 先生は、粛王府に入る前、何かの形で戦場刀術を会得しており、その技術を元に、宦官・女官であっても、対多人数・対強者・対武器を克服し得る技術「斜め後方スライド撤退戦」の術理を生み出しました。八卦掌を発展ならしめるためには、時の権力者の需要のある技術体系で編成しなおすんは、武術家として成りあがるために必要だったからです。 先に述べた通り、成立当時の名前は八卦掌ではなく、「転掌」でした。八卦陰陽理論を後代弟子らが用いて、「八卦掌」となったのです。 ◆敵を後ろに置き、勢いを保ち、進行方向をまっすぐ見て、高い機動力で敵の居ないところに移動する。 敵は追撃をしてくる。真後ろの敵は、移動の速度を落とさないことで防御。そして、視界に入ってきた敵を、単換掌にてさばき、すぐまた敵の居ない場所へ移動する。 敵が守るべき人に手をだそうとしたら、猛然とした勢いのままスライド攻撃をして、敵の脅威とあり続け、敵を我に引きつけ、囮(おとり)となって要人を護衛する。 成立当時の八卦掌は、自分が一定時間護身して生存し続けることで敵の脅威であり続け、味方の救援が来るまで、囮となって動き回り要人を守る、悲壮な護衛武術だったのです。 ◆有名になることで、弊門指導の原初の弱者護身スタイルから離れ、国内外の八卦掌道場は近代格闘術八卦掌指導が主流となった。 添付の、近代八卦掌と昔日原初の八卦掌のスタイルの違いを示したイラストを見てください。 八卦掌はその後、董先生が清朝王族にその実力を認められたことから有名拳法へと発展し、多くの屈強な男性武術家が彼の弟子になります。 董先生に続く拳士らがほぼ男性で高名な武術経験者ばかりであったため弱者使用前提の原則から外れ、他の武術と同じく強者使用前提の格闘スタイルと変貌していきます。 よって現在、国内外で指導されている八卦掌は、近代試合用の格闘術八卦掌です。屈強な男性が、同じような体型の人間に、試合で勝つ、対一人用の格闘術です。弊門指導の清朝末式八卦掌とは、まったく逆のスタイルとなっているのです。 講習会詳細|http://nenkinkouza.com/workshop/renshuukai.html#section1 参加申込フォーム|https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfUFWrcfGO5bh9c-XLsoz3ToBr0rCeGbU2Up93DzAkFdSRjyw/viewform 単換掌の術理解説ぺージ|http://nenkinkouza.com/training/theory-tankanshou.html web上フリー講座『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」護身術』|http://nenkinkouza.com/defense/woman-defense.html いじめ護身部:取り返すための技術解説|http://nenkinkouza.com/standup/index.html#section2
間もなく開催 5/5(日)『清朝末期八卦掌成立当... 愛知 教室・スクール情報を見ている人は、こちらの記事も見ています。