このたび、八卦掌水式門がその名を「八卦掌水式館」と名を改め、金沢にその本拠地を移転するのに合わせ、金沢女性本科をメイン教育課程とします。それを発展させ、護衛・警護の専門武術「転掌」マスター養成のための専門履修課程「ウーマン・ライト・ガード」を設置します。 始動は、2025年3月15日(土)です。日本のボディーガード養成校は、養成機関的性質なものが多いですが、ライト・ガードは、月謝通学制(月額6,000円程度)を採用します。 ※学習者の技術レベルを確保するため、一回定額制などは採用しません。 日本において身辺警護会社を営業するには、日本の警備会社において直近5年中に3年、身辺警護の実務経験があり、そのうえで警備指導教育責任者の資格を取得して営業すること必要となります。海外での用心棒や屋敷警護などは、日本の警備会社において在職の証明をしてもらえないため、例え何年海外で経験を積もうが、自ら会社を立ち上げることはできません。 私には経験があり、かつ、身辺を守る技術・自らを守る技術もあるため、他社にて警護の任に就くより、自らの経験による警護・護衛の指導したいと考え、ウーマン・ライト・ガードを指導する道を選びます。自らの警備会社を立ち上げ、そのノウハウも併せて、清朝護衛官吏(宦官・女官・宮女)の護衛術を指導します。 実際、現在自らの技術・経験を活かすための日本版保鏢的警備会社の設立を準備しております。その業務の一環として、自らが修めた、清朝末期の後宮官吏の転掌拳士らが用いた護衛術を、金沢の地で指導していきます。 「ウーマン・ライト・ガード」の名称は、金沢女性本科を端的に表す通称として、用いていこうと考えました。ここで伝えるのは、警備員4号業務講習や、西洋軍隊格闘術ベースの男性向けて格闘術と一線を画します。あくまで、清朝末期の後宮官吏の護衛術として伝えられた護衛武術「転掌」に伝えられる要人警護の技術をそのままに伝承する場です。 八卦掌水式館が、最も指導において経験を積んできた、女性に対する護衛術の指導。そこでつちかわれた経験がフィードバックされて、転掌師・楊先生の伝えた内容に、水式館の女性伝承者らの視点と工夫がなされ、新たな体系へとつながりました ウーマン・ライト・ガードの最大の特徴は、強者とぶつからない東洋武術に立脚した、アジアの身体的資源不利者たる女性らのための護衛人養成機関である、という点です。男性向けの近代軍隊式格闘術を護身術として女性に実行させる既存の養成校・道場と一線を画します。 土台を転掌の基本功・抓地牢(そうちろう)走圏・単換掌の術理とし、土台を習得するための段階を、共通とします。 その後、自分護衛にとどめる・警護人養成課程に進む・八卦掌伝承課程に進むなど、各人の希望に応じた進路を選択していただきます。 先程も触れましたが、ボディーガード・警護人養成となると、多くの場合、養成学校にて、専門的な教育を受けるパターンが多いものです。警察学校のような、ある意味世間と隔絶された空間の中に我を置き、訓練に打ち込む、そのようなスタイルを採る場合が多いのです。 しかし、金沢女性本科では、そのような形態を採用しません。 女性が、いままでの己の生活を送りながら、護身と護衛の専門指導を受けることが可能となる道を選択します。養成学校に入校するならば、生活を大きく変え、かつ入校時、まとまった金額(30万〜50万程度)が必要となります。 養成学校などは、学校ビジネスなのです。大学受験・司法試験などの予備校と同じです。最初にまとまった金額を得て、そこで指導側の利益を確定する必要があります。月々支払の月謝制形態にすると、いつ何時生徒はやめてしまうか分かりません。そこで経営側の利益収入は途絶え、以後の収入は、途中で止めてしまった生徒から、当然いただくことはできません。 つまり、入校時全額支払い制は、運営側の都合であり、生徒側の学ぶ機会を奪いかねないため、弊門では月額制を採るのです。 ウーマン・ライト・ガードでは、基礎課程のおいて、各人の熱意を見ていきます。社会的責任を果たすため、粗暴で人を傷つけることをよしとする人間に指導は一切しません。 ウーマン・ライト・ガードでは、日頃の練習を怠る者に指導いたしません。自学をおろそかにする者に、指導に応じる時間は、ありません。プロの護衛人、もしくは、八卦掌の真の実力者、そして我が身を守るセルフ・ディフェンサーを責任をもって養成するためです。一回定額制を採用しないのは、そのためです。 以下は、現時点における、ウーマン・ライト・ガードの履修課程・履修項目となります。 【八卦掌水式館・ウーマン・ライト・ガードのカリキュラム(仮)】 ・仮入門教程・・代継門人課程・警護人養成課程・・転掌式八卦掌掌継人養成課程に分けます。 ◆仮入門教程 推磨式基本功・走圏・斜め後方スライド身法・推掌転掌式 ※『最低限の時間で仕上げる「転掌式八卦掌」弱者護身術』における、各技法です。 ◆代継門人課程(自分護衛教程) 回肩功 転掌基本功たる推磨式基本功(推・拍・蓋・劈・平穿・撩陰) 走圏(基本姿勢・抓地牢・対敵イメージ) 斜め後方スライド身法(推掌転掌式を使用して、内転翻身・外転翻身の両法を学習) 単換掌の術理(単換刀を使用して、翻身旋理・刀裏背走理を学習する) 単換掌 双換掌 転掌刀(単換刀・上斬刀・撩陰刀・按刀・背身刀・上翻刀・叉子刀・扎刀) 勢掌の術理(振り向き様の前敵に対するスライド回避攻撃身法)と単招式(遊歩連穿・双按連穿・平穿掌など) 発力(瞬発的・自在に身体を移動させるための発勁) ◆警護人養成課程(護衛対象者護衛教程※警備員4号業務講習のような、形式的講習ではありません) 棒操術(90センチ・45センチ・200センチ棒による、刃物所持者制敵術) 移動身法(襲撃者と護衛対象者との間に我の身体をおいて、後方スライド機動防御を果たす移動身法・揺身法) ロー・プロファイル・ガード(清末の宮女による護衛に相当する護衛スタンス)による要人護衛行動 ◆転掌式八卦掌掌継人課程(八卦掌伝承者教程) 転掌式老八掌 連身藤牌 対多人数戦約束打合 対一人約束打合
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