カバーに汚れがあります。(写真③) 小口部分に日焼けがあります。(写真④) 50年以上前の発刊です。全体的にくすみがあります。(写真⑤) 『流浪の果て』 ヘッセ:著 高橋健二:訳 新潮文庫 昭和47年 29刷 縦:15cm 横:10.5cm 厚さ:0.8cm 「あとがき」より 『流浪の果て』は、原名ではIn der alten Sonne(昔の太陽軒で)となっている。太陽軒という昔の飲食店が養老院となっている。そこに落ちぶれてくる敗残者の運命がユーモラスに哀感をもって描かれている。若いヘッセが、こんな人生の裏通りにうらぶれた人の末路をこれほどきめ細かに書き得たのは、不思議な気がする。彼は、叙情的ではあるが、写実的にもすぐれた描写力の持ち主である。――『昔の太陽軒で』という直訳では、いかにも散文的で、原語の感じさえ出ないので、内容から『流浪の果て』と訳してみた。 同時収録の『干草の月』、Heumondは、七月の別名で、家畜にやる草を刈って干す月であるところからきている。そのころは地方に行くと、田舎はもとより町でさえ、太陽を吸った草の青くさい健康な匂いが快く鼻をつく。そうした季節を背景に、傷つきやすい若い人々の心理を描いている。若さの草いきれを思わす一編である。 ※複数の購入を検討いただける場合、配送料が変わる可能性がございます。お気軽にお問い合わせください。
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