カバーに破れがあります。(写真③) 『100万回生きたねこ』 佐野洋子:作・絵 講談社 昭和54年 縦:25cm 横:26.5cm 厚さ:1cm フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 『100万回生きたねこ』は、1977年に出版された佐野洋子作の絵本。輪廻転生を繰り返している一匹の猫が、やがて運命の相手と出会ったことで愛や悲しみを知っていく様を描いた、哲学的な要素を含んだ作品。子供より大人からの支持を得ているとの評価も見られ、「絵本の名作」と呼ばれることも少なくない。読み手により様々な解釈が考えられるが、それまで心を開かずに虚栄心のみで生きていた猫が、他人に興味を惹かれて恋をして家族を持ち、長い人生の果てに大切な人を亡くすことで、はじめて愛を知り悲しみを知る……という、シンプルだが奥深いストーリーが印象的な作品である。 あらすじ 主人公の猫は、ある時は一国の王の猫となり、ある時は船乗りの猫となり、その他、サーカスの手品つかいの猫、どろぼうの猫、ひとりぼっちのお婆さんの猫、小さな女の子の猫…と100万回生まれかわっては、様々な飼い主のもとで死んでゆく。どの飼い主も猫のことが大好きで、その死に泣く程悲しんだが、猫は自分のことだけが大好きで、それぞれの飼い主達のことが嫌い(途中より大嫌いの表記に代わる)だった。何度も生き返るので死ぬことも特に恐れていなかった。 ある時、猫は誰の猫でもない立派な野良猫となった。猫は、100万回生きたことを自慢し、魅力を感じた周囲のメス猫たちは何とか猫の恋人になろうと、プレゼントを持ってきたり、毛繕いをして猫にすり寄ってくる。それに気を良くしていた猫だったが、唯一自分に関心を示さず、自慢話にも素っ気ない反応しかしない一匹のメスの白猫が気になり始める。何とか興味を引こうとするうちに、いつのまにか猫は、ただ白猫のそばにいたいと思うようになった。そして、白猫も猫の想いを受け入れる。猫は白猫と一緒にいるうちに、自慢話をしなくなっていた。 時がたつと白猫は猫との間に沢山子猫を産み、猫はあれだけ大好きだった自分より、白猫や子猫達の方が好きになっていた。やがて子猫達も立派な野良猫になり猫の元を去って行った。猫は白猫とこれからもずっと一緒にいたいと思ったが、白猫は段々と年老いてゆき、ある日猫の傍で静かに動かなくなっていた。猫は生まれて初めて泣き、死んで動かなくなった白猫を抱えて昼になっても夕方になっても夜になっても朝になっても100万回も泣き続け、ある日のお昼に猫は泣き止んだ。 そして猫も、とうとう白猫の隣で静かに動かなくなり、もう決して生き返らなかった。 ※配送をご希望の場合、配送料は250円です。 ※複数の購入を検討いただける場合、配送料が変わる可能性がございます。お気軽にお問い合わせください。
『100万回生きたねこ』佐野洋子 講談社 高知 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。