1. はじめに 通信イベントの現場における「クローザー」は、お客様にサービスを丁寧に説明し、ご納得いただいた上で契約まで導く“花形ポジション”です。イベントスタッフの役割を大きく分けると、通りかかったお客様に声をかけてブースへご案内する「キャッチャー」と、そのお客様に詳細を説明して契約を担当する「クローザー」に分かれます。キャッチャーがつくった“きっかけ”を成果につなげるのがクローザーの使命であり、現場全体の売上・成果を左右する重要な役割を担います。 クローザーは単なる営業担当ではなく、コンサルタントのようにお客様の生活に寄り添い、最適な提案を行うポジションです。ここでは、クローザーの具体的な仕事内容を段階的に整理し、その魅力ややりがい、求められるスキルについて詳しく解説します。 2. クローザーの基本的な役割 クローザーの業務は大きく次の4つに分かれます。 ヒアリング(お客様の現状・ニーズを把握する) 提案(最適なプランや商品を紹介する) 契約手続き(正確かつ安心感を持たせる) アフターフォロー(契約後のサポートを行い信頼を築く) これらの流れをスムーズに進めることで、お客様の満足度と会社の成果を同時に高めることができます。 3. ヒアリング:会話から始まる信頼づくり クローザーの仕事は「説明すること」ではなく「聞くこと」から始まります。キャッチャーによってブースに案内されたお客様に対し、まずは雑談を交えながら安心して話せる雰囲気をつくります。 「スマホは普段どんな風に使っていますか?」 「今の料金、ちょっと高いなと思ったことはありませんか?」 こうした問いかけを通じて、料金に不満を持っているのか、通信速度に困っているのか、あるいは最新機種に興味があるのかを探ります。ここでの会話は単なる情報収集ではなく、信頼関係を築くための大切なステップです。「この人なら安心して相談できる」と感じてもらえれば、次の提案が受け入れられやすくなります。 4. 提案:最適なプランをわかりやすく伝える ヒアリングで得た情報をもとに、お客様にとって最適なプランや機種を提案します。提案の際に重要なのは、「数字」と「イメージ」を組み合わせることです。 例えば「現在の料金が月1万円なら、このプランに乗り換えると7000円になります。年間で3万6000円の節約です」と数字で伝えた上で、「その分で旅行や趣味に使えますね」と生活の変化をイメージさせます。単なる料金比較ではなく「お客様の暮らしがどう豊かになるか」を伝えることで納得感が増します。 また、専門用語を避け、誰にでも理解できる言葉で説明することも大切です。難しい話をシンプルにかみ砕いて伝える力が、クローザーの成果を大きく左右します。 5. 契約手続き:安心感と正確さがカギ 提案に納得いただいたお客様には、契約の手続きを進めます。契約段階では不安や疑問を抱く方も多いため、「一緒に確認しながら進めましょう」「ここはすぐ終わりますので安心してください」と声をかけ、落ち着いた雰囲気で進めることが求められます。 手続きには以下が含まれます。 契約書類の説明と記入サポート 本人確認書類の確認 機種変更の場合のデータ移行サポート 端末やルーターの初期設定 このプロセスでの丁寧さは、お客様の信頼につながります。小さな不安を取り除き、最後まで安心して任せてもらえることが、契約後の満足度や紹介にも直結します。 6. アフターフォロー:信頼関係を強める 契約が終わったからといって仕事が終わりではありません。むしろここからが信頼構築の始まりです。スマホの設定やデータ移行に不安を持つお客様に寄り添い、わからない部分をフォローすることで「ここまでやってくれるんだ」と感謝されます。 また、丁寧なアフターフォローはリピーターや紹介を生み出すきっかけにもなります。実際に「友達にも勧めたい」と言っていただけるケースも多く、これがさらなる成果につながっていきます。 7. クローザーのやりがい クローザーのやりがいは大きく3つあります。 成果が数字で見えること 契約件数やインセンティブとして成果が直結します。頑張った分がそのまま収入に反映されるため、大きなモチベーションになります。 感謝の言葉を直接もらえること 「料金が下がって助かりました」「説明が分かりやすかったです」とお客様から感謝される瞬間は、大きな達成感につながります。 成長を実感できること 最初は緊張していた人でも、数か月で自然に提案できるようになり、契約を取れるようになる自分に驚きます。コミュニケーション力や営業力が着実に身につき、自信が高まります。 8. 求められるスキルと姿勢 クローザーに求められるのは「営業の経験」ではなく、「お客様に寄り添う姿勢」です。必要なのは、明るさ、素直さ、挑戦する気持ちです。具体的には以下が重要です。 コミュニケーション力:難しいことをシンプルに説明する力 傾聴力:お客様の声をしっかり聞き取る力 柔軟性:状況に応じて対応を変える力 元気と前向きさ:明るく接することで安心感を与える力 これらは入社後の研修や現場経験を通じて必ず身につきます。 9. 成長とキャリアパス クローザーとして経験を積むと、次のステップとしてチームリーダーやマネージャーを目指すことができます。 1年目:現場で基礎を習得。先輩のフォローを受けながら契約を経験。 2年目:一人で成果を安定的に出せるようになり、後輩の指導を担当。 3年目以降:チームリーダーやイベント責任者として運営や戦略を任される。 営業スキルだけでなく、人材育成やマネジメント力も磨かれ、キャリアの幅が広がります。 10. まとめ イベントクローザーの仕事内容は「お客様の声を聞き、最適な提案を行い、安心して契約いただけるように導くこと」です。華やかな成果の裏には、ヒアリングや説明、契約、フォローといった細やかな仕事があり、それを積み重ねることで成果と信頼が生まれます。 成果が数字で見えるからこそのやりがい、直接感謝をもらえる喜び、そして仲間と一緒に働く達成感。このすべてを味わえるのがクローザーという仕事です。未経験でも挑戦でき、努力次第で短期間で成長できる環境が整っています。 「人と話すのが好き」「成果を出して評価されたい」「新しいことに挑戦したい」――そんな気持ちがあれば十分です。イベントの花形であるクローザーとして、お客様の笑顔と自分の成長を同時に手に入れることができます。
成果がそのまま結果に直結!イベントクローザー 神奈川 アルバイト・バイト・パートの求人募集情報を見ている人は、こちらの記事も見ています。