旅行中の暇つぶしに読んでみようと思った本、「あきない世傳 金と銀」。旅行には間に合わず帰ってから届いていた本を読み始めたら、もう中毒にかかったみたいに、寝食を忘れて、というくらいに、やらなければいけないことまでも放り出して、夢中になって読んでいます。1日に1冊、もしくは3日に2冊。もう先を読みたくて読みたくて、という状況です。これほどまでに読書に没頭したのは???読み出したら最後まで一気に読みたくなるのがわかっていて、最近は本から距離を置いていたところではありますが。何故に?それは、まずは呉服屋の女主人の壮絶にして賢い商い商法に引き込まれている。もちろんそれもあります。今着物に関わって、着付けや着付け講師、着物文化の伝導師たらんと日々努力している身にとって、ある意味バイブルにもなり得るほどの着物にまつわる情報が詰まっている本でもあったのです。そして、着物と背景の江戸時代の世相、自然の情景描写に心を掴まれているのです。色の表現も日本の色の名前で出てきます。色の名前の由来は、日本人が日本の四季を感じ愛でながら培ってきた名前で表現されているのです。この色の名前については、私の着物講座の中で、着物の特徴としてお話しさせていただいています。それはまさに上記に書いた如く、微妙な色違いにもそれぞれに名前がついているということなのです。まさに日本人の感覚そのものだと思います。絹物と太物(木綿・麻)の違いとその変遷も書かれており、また小紋染めや現代にあっては長板中形と呼ばれる木綿(浴衣地)の染め方の発祥についても本の中で知ることが出来るのです。型紙を使った絹の小紋染め(現在の江戸小紋)や浴衣地の長板中形を生み出す苦労なども描かれています。同じようにこの本に興味を持たれた方、この本は知らなかったという方。内容は知らない、分からないけれど、着物に興味がある方、江戸時代の世相、文化に興味がある方、ぜひ皆さんでワイワイと着物、江戸の文化に浸りませんか?
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