https://ameblo.jp/momiccotaro/entry-12809630818.html【無名で、感謝もされず、利益も求めず、宣伝もせず、比較はなく、目の前のことに没頭する】ー自分のことばかり考えていると不安になる。他人のことを思いやる時、勇気が溢れる。 今朝6時00分まえ、“腕の骨を折って自転車に乗れない娘”を車で迎えにゆくために自宅を出て、軽自動車がギリギリ通過できる細い路地を走り出すと、 前方を注視する私の目の端に、2軒隣のお宅の、コンクリートで作られた駐車場に寝転がる小さな人影が映り込みました。 (ああ、小学生くらいの子どもがふざけて寝転がって、友だちと遊んでいるのかな・・・) 運転中で前方に意識が行っていましたので、そのまま通り過ぎようとしたのですが、その人影の脚と思われる部位が痙攣気味に揺れていることに気づき、停車して目をこらしてよく見ると、 その人影は、うつ伏せになって倒れている、細くて小さなおばあちゃんでした。傍にはゴミ袋が転がっていて、察するに、ゴミ捨てに向かおうとして、この場で倒れたのだと思いました。 結果的には急いで救急車を呼び、4分ほどで到着した救急隊員の皆さんに説明を終えて娘の元にたどり着きましたが、 結局そのおばあちゃんが、倒れていた駐車場の民家の住人なのか、近隣から歩いて来た人なのか、声も出ない状態で唸るように苦しんでいたので分からずじまいでした。 後から駆けつけた近隣の人が言うには、多分この民家で一人暮らしのおばあちゃんだと言うことです。 自分自身の、近隣との付き合いの希薄さに加えて、時折り見かける、ゴミ袋を必死に運ぶ高齢者の人々、頼れる人が少ない独居老人の現実を目の当たりにして、 遠方のウクライナやミャンマー、インドの高僧(佐々井秀嶺上人)に思いを馳せる前に、自分の目の前にも、困っている人がたくさん居て、力になれることがたくさんあるのだと、今さらながら実感しました。 メーテルリンクの「青い鳥」でチルチルとミチルは、幸福の青い鳥を散々探し回った挙げ句、目の前に幸福があることに気づき、 井上陽水は「夢の中へ」の奥深い歌詞のなかで、大切なものの正体をユーモラスに描き、 布川事件で何十年間も獄中に居た、桜井昌司さんは、著作「俺の上には空がある 広い空が」の中で、こう綴りました。 -----------空は足もとから始まっているそう思えたときいつも見上げていた希望やしあわせが自分の隣にあるのも気付いた空は空は足もとから広がる----------- サン= テグジュペリが『Le Petit Prince(プチ・プリンス=小さな王子)』(内藤 濯訳・「星の王子さま」)の中で、酒や金や支配欲に溺れる大人たちの中で唯一、「点灯夫」だけが王子さまのお気に入りとして選んだように、 宮沢賢治が、「雨にも負けず」の中で、丈夫な身体と穏やかな態度、 粗食と利他の精神、 金にもならぬことに労を惜しまず、 困った人を助け、 周りから忘れられるくらいに、存在感すらなく無名で地道に暮らすことを理想としていたように、 人に喜ばれ、役に立てるのは、そんなことなのだろうと思いました。そして、良いことも悪いことも、足元に溢れているのだと。布川事件・桜井昌司 https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20221105_22916「星の王子さま」点灯夫 https://note.com/hbkindigo/n/n0878b03520eb井上陽水「夢の中へ」 https://lyricjp.com/ats/a00071f/l008f3eh宮沢賢治「雨にも負けず」 https://www.yamanaka.ics.keio.ac.jp/wp-content/uploads/2015/08/amenimo.pdf
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