南湖の秋水、夜は煙なき、 流れに乗りて天に上るも堪えなん。 洞庭の月色を借り、舟を買い、酒を酌む――白雲のほとりにて。 詩仙・李白のこの一句。 千年の時を越えてもなお、豪放の気は途絶えない。 そして、その詩情を受け継ぐ一瓶の酒――それが「白雲辺」。 杯を傾ければ、まるで李白と月下に対して語り合うよう。 「白雲辺」は湖北省松滋に生まれ、詩より名を受け、江漢平原の恵みを得た酒。 山は環り、水は流れ、霧は立ちのぼり、稲の香が満ちる――まさに中国「兼香型」白酒の源流の地である。 百年を超えて、匠たちは江水を魂とし、穀の香を骨とし、陶甕の熟成を心とする。 濃香のまろやかさ、醬香の深み、清香の爽やかさ――三者を一体に融かし、 「口当たりは柔らかく、余韻は長く、後味は澄み切る」独自の香りの道を築き上げた。 白雲辺の酒は、醬香・濃香・清香の技を融合し、 「三高二長」(高温制麹・高温堆積・高温蒸留、長期発酵・長期熟成)の伝統工法と 分層摘酒・精密調和の技術によって仕上げられる。 濃香の熱情を持ち、醬香の静けさを宿し、清香の軽やかさを兼ね、老酒の柔らかさをも纏う。 ひと口目は、竹林を渡る風のように軽やかに。 そして再び味わえば、白雲のごとく天に昇る余韻がいつまでも残る。 白雲辺を飲むということは、ただ一杯の酒を口にすることではない。 それは、時を味わい、詩を飲み、山水の情景を胸に抱くということ。 それは、浮世を見つめ直すような悠然、 杯を挙げて自らを楽しむ自由の快活。 友と共にあれば、月下に風を分かち合う情義となり、 独り酌むときには、歳月の音に耳を傾ける洒脱となる。 ひと呷(ひとくち)の白雲辺、飲めば豪情、味わえば洒脱。 それはただの酒ではない――詩であり、夢であり、 そして自分だけの、静かなる優しさと、誇り高き強さである。 心は白雲の辺にあり、悠々として青天を旅す。
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