イデデイ(入出出入)式簿記とはすべてを現金の出入り中心に考える簿記の考え方です。オリジナルです。
この考えを学んで、簿記の根本的な仕組みを理解すると、仕訳や決算作業などが簡単にできるようになります。
ホームポジションの位置を覚えなくても仕訳ができます。
通常の簿記の勉強では必須の「資産の増加は借方」「負債の増加は貸方」などのルールは覚えなくても、表1のように、取引があった時の現金の出入りだけを覚えればいいので簡単です。
資産、 負債、 純資産、 費用、 収益などの区分もしっかり覚えないでも自然にわかってきます。
初心者には難しい未収金・未払金・前払金・前受金のチョイスや入れる位置も簡単にわかります。
考え方がイデデイ式なだけで、取り扱うのは通常の複式簿記と同じものです。
独学で簿記を習得したい人のサポート、簿記の勉強でつまづいた方・借方か貸方の位置が混乱する人
具体的な簿記の資格取得のためのレッスンではありませんが、簿記3級レベルの問題を使って、イデデイ式での解き方を教えることは可能です。
イデデイ式簿記の考え方を簡単に説明します。
複式簿記というものは、「お金の出入りのあった1つの出来事」について、「現金の出入り」をつけるだけではなく、その内容に応じて「グループ分け」するという事です。
つまり、1つの取引があった時に、「現金の出入りの額」と「どのグループに入るのか」の2つの情報をつけている、という事になります。
具体的には、現金が入ってきたときは左に、出て行ったときは右につけて、その反対側に関係するグループを書く。
例えば「ノートを100円で買った」という出来事があった時、「100円の現金が出て行った」と「消耗品というグループとして、100円が出て行った」という2つの情報をつけるという事です。
「100円が出ていった」という1つの出来事を、一方では「現金の増減」のことを表し、その反対側では「100円が出ていったという内容がどのグループに入るのか」を表していることになります。
その結果が以下です。
「消耗品100/現金100」
つまり現金そのものだけではなく、グループ(現金以外の勘定科目のことです)が右や左に来たときにも、現金の増減を表していると言えるので、この動きをまとめると
・現金が左にくると現金が増える
・現金が右にくると現金が減る
・グループが左にくると現金が減る
・グループが右にくると現金が増える
となり、表1のようになるので、これを覚えます。
そして表1を簡略化すると、表2のようになり、左上から「イデデイ」と読めるので、「イデデイ式簿記」と命名しました。
仕訳をするときには、この「入出出入」だけを使う事で、仕訳が簡単にできます。
※尚、「借方・貸方」という表現は好きではないので簡潔に「右・左」を優先的に使用しています
「仕入2万/買掛金2万」
現金が入っていないこのような取引も
「現金2万/買掛金2万
仕入2万/現金2万」
「現金を2万借りてそのお金で商品を買った」
というふうに分解して考えると、お金の流れが理解しやすくなり、
すべての取引は、現金の反対側に関係するグループが鏡のように左右対称に並んでいる形になっていると考えることができます。(ここでは「勘定科目の振替」は除きます)
さらにこの考えを広げると、
「仕入2万/買掛金2万」のような場合は、
買掛金はまるで「買掛金というお金の種類の一種」で2万円分を支払ったかのような感じ(右)で使用できることがわかります。
つまり何かを買った(又は売った)という場合、「売掛金や仮払金などの債権や買掛金や前受金などの債務」をまるで現金で支払う(又は受け取る)かのように使用できることになります。
そして、すべての取引は「お金の一種」と「関係するグループ」が左右対称に並んでいることがわかります。
「交通費3万/仮払金3万」
「仕入5万/前払金5万」
「前受金4万/売上4万」
「消耗品2万/未払金2万」など
すると仕訳を作成するときも、
例…今月分の給料20万円の支払いに際し、源泉所得税2万円を引いて、来月分の給料の前借り分として5万円追加した残額23万円を普通預金から振り込んだ
という仕訳をする場合、
まずこの取引が「お金が入ってくる取引」か「お金が出ていく取引」かを考えて、
この場合は後者なので、右にお金、左にグループがくる形になると考え、最終的に
支払うお金の種類と金額を右(貸方)に書き
この場合は「普通預金が23万円出ていった」ので右に書き、
後はこのように
「グループ23万/普通預金23万」
反対側にグループが23万になるようにすればよいので
表1を参考に、
給料と前借り分(立替金)は払うものなので左(借方)に書き、
源泉所得税(預り金)は受け取るものなので右(貸方)に書けば完成です。
「給料20万/預り金2万
仮払金5万/普通預金23万」
グループは20万+5万-2万=23万になっています。
グループは「~として」や「~を」と、
お金の一種は「~で払った(受け取った)」と言い換えられるので、
そこで必ず「お金の一種」と「グループ」は区別できます。
このように、「仮払金などの債権や買掛金などの債務」が、その時によって「お金の一種」になったり、「グループ」になったりしますが、このように考えることによって、仕訳がとてもやりやすくなる、というのが「イデデイ式」の考え方の大事なポイントなのです。
なぜそうなるのかについては、少し長い説明になるので、お会いしたときにお話しすることもできます。
仕訳を作成するときには、まずこれが「お金が入ってくる取引」か「お金が出ていく取引」か、又は「勘定科目の振替」かを考えてから行うと理解しやすいです。
いかがでしょうか?
このイデデイ式簿記の基本的な考え方を理解できたでしょうか?
ポイントはお金とグループが常に左右対称に並んでいるという事と
「お金の一種」と「関係するグループ」を書き入れる位置を表1のように現金の出入りによって判断するという事です。
私は、独学で簿記の勉強をしていて、現金が入ってきたときは左に書くのに、なぜ現金以外のすべての勘定科目は、現金が入ってきた取引の時は右に書くのか?
「現金3万/借入金3万」
「現金5万/売上5万」など
この疑問について考えていたら、簿記の仕組みについて面白いことがいろいろとわかり、仕訳も簡単にできるよ
うになりました。
簿記の本にもこのような内容は載っていなかったので、「イデデイ式簿記」と命名して簿記の勉強で苦労してる人々に提供しようと思い立ちました。
これを学ぶと、複式簿記というものが単に左と右の金額を一致させるだけのパズルのようなものではなく、意味を持ったものだとわかります。
ぜひこの「イデデイ式簿記」を学んで資格取得や実務に役立てていただきたいと思います。
(この基本的な「イデデイ式簿記」の使い方をマスターするには、理解度にもよりますが2~6時間程度で終わります)
このイデデイ式簿記に興味を持たれた方はご連絡ください。
場所は阪急箕面駅から電車又は車で約30分以内までとします。
カフェ又はレンタルルームなどでのレッスンになります。(応相談)
大阪市内ですと、梅田駅までですが、地下鉄御堂筋線の難波駅までの各駅は特別OKとします。
料金は1時間1500円で、初回は1時間無料の2時間からでお願いします。(2時間で1500円の支払い、という事です)
交通費や私の飲み物代などの費用は必要ありません。
カフェで行った場合の生徒様ご自身の飲み物代とレンタルルームの場合の会場費はご負担ください
時間帯は15時開始~23時終了の範囲内でお願いします。
自宅で事務の仕事もしており、レッスン可能日は不定期ですので、希望日時をお伝えください。
ご連絡お待ちしています。
簿記を新方式のイデデイ式で教えます。(オリジナル・簿記の仕組みと仕訳のコツなど) (投稿ID : dfc56)
更新2019年6月12日 17:22
作成2019年5月17日 21:17
閲覧数:433
直接/仲介 | 直接 |
地域 | |
開催場所 | 梅田・豊中・箕面・池田・茨木・難波ほか |
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