背表紙に汚れがあります。(写真③) 見返し部分に前所有者氏名のスタンプ印があります。(写真④) 248ページに鉛筆で線を引かれた箇所があります。(写真⑤) 6ページ程度にわたりシミがあります。 『嵐が丘』 E.ブロンテ:著 中村佐喜子:訳 旺文社文庫 昭和46年 重版 縦:15cm 横:10.5cm 厚さ:2.3cm 紙ケース付き フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 『嵐が丘』は、エミリー・ブロンテの生涯唯一の小説。1847年刊。英語圏では「世界の三大悲劇」や「世界の十大小説のひとつ」などと評されている。 「最後のロマン主義作家」とされるブロンテ姉妹のひとりエミリー・ブロンテが29歳の時に発表したデビュー作である。姉妹が暮らしていたイングランド・ヨークシャーのハワースを舞台にした長編小説で、侘しく厳しい荒野(ヒース・ムーア)の自然を背景に、荒々しくかつ背徳的な物語が展開する。 1801年、都会の生活に疲れた自称“人間嫌い”の青年ロックウッドは、人里離れた田舎にある「スラッシュクロス=鶫の辻」と呼ばれる屋敷を借りて移り住むことにした。その後、ロックウッドは挨拶のため唯一の近隣であり大家の住む屋敷、「ワザリング・ハイツ=嵐が丘」を訪れ、主人のヒースクリフと面会する。ヒースクリフは非常に不愉快な人間だったが、彼に興味を抱いたロックウッドは再び嵐が丘を訪問する。 嵐が丘にはヒースクリフのほか、キャサリン・リントンという娘と粗野な男ヘアトンが住んでいた。キャサリンは美しいがまるで生気がなく、ヘアトンは召使のような格好をしているが、食卓を一緒に囲んでいる。しかも、この住人たちの関係は冷え切っており、客前でも平気で罵りあっていた。 その夜、吹雪に降り込められたロックウッドは宿泊を申し込むものの、ヒースクリフに断られて途方に暮れる。しかし、気の良い家政婦のズィラに案内され、内密で部屋をあてがわれる。その部屋でロックウッドはキャサリン・アーンショウの日記を発見し、読みながらいつの間にか眠ってしまう。しばらく後、物音にふと目を覚ましたロックウッドは、少女の幽霊が窓を叩きながら「ヒースクリフ、私よ、キャシーよ」と呼び掛ける姿を見て仰天する。恐怖のあまりロックウッドが叫び声を上げると、怒り狂ったヒースクリフが駆けこんでくる。しかし彼は幽霊の話を聞くと表情を一変させる。すでに少女の姿は消えていたが、ヒースクリフは窓に取りすがり「キャシー、帰っておいで」と呼び掛けて泣き崩れた。 翌日、這う這うの体で鶫の辻に戻ったロックウッドは、家政婦のネリーに事情を尋ねる。実はネリーはかつて嵐が丘で働いていた家政婦の娘で、嵐が丘と鶫の辻、二つの屋敷にまつわる複雑で愛憎の入り組んだ物語を誰よりも知っていた――。 ※配送をご希望の場合、配送料は310円です。 ※複数の購入を検討いただける場合、配送料が変わる可能性がございます。お気軽にお問い合わせください。
『嵐が丘』E.ブロンテ 旺文社文庫 高知 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。