レトロな色合いの双眼鏡(安物)です。 当然性能もレトロです。そりゃもうノーブランドよ。 幼少の頃より小生は将来大人になったら「川口浩探検隊」に入りたいと思っており、隊員になった暁にはこの双眼鏡を首に掛け、世界を股に掛けて大冒険の日々を送りたいと強く願っておりました。ピラニアに噛まれたり、電気ウナギに痺れたり、チュパカブラの生捕りを企んだり、キョンシーと縄跳びしたり、16連射を超える17連射を達成したり、お祭で型抜きに成功して世界の覇者になったりと、そんな輝かしい未来の自分を想像し目を光らせる少年時代を過ごしました。 時は流れて現在、何事もなく平々凡々たる鬱屈した日常を重ねながら無事に子供部屋おじさん(46、独身)になった今でも、隙あらば冒険の日々を送りたいと切に願っているのですが、なかなかそんな機会が訪れません。 冒険の前兆があったとしても「でも明日も仕事が早いから帰って養命酒キメて寝よ」となる保守派最右翼です。いつからこうなったのか。もしかしたら最初からこうだったのか。明るい未来に就職希望だったはずなのに。 従って、このレトロチックな双眼鏡も陽の目をみる事もなく小生とともに燻り続けております。「終わってんなぁ、おっさん」などと声が聞こえてきそうですが「始まってすらいない」のが現状ですね。まぁ、双眼鏡で陽の目みたらかなりヤバいんだけど(てへぺろ)。 自分は社畜として暗澹たる未来に邁進するしかないという選択肢しかないという現実を直視出来ずに、不惑も半ばを通り過ぎたのですが、いまだに覚悟決めきれずに右往左往する毎日です。進むも地獄 退くも地獄哉 嗚呼我ノ冒険日々ハ何処ヤ令和六年厳冬期ニ思フ。 小生の遺志(死んでないけど)を引き継いで、川口浩探検隊に入隊を希望する前途有望なる者にこのレトロな双眼鏡を託したいと思いおります(でも有料な?)。 見えないモノを見ようとして、双眼鏡を覗きこんでも、見えないモノは見えません。 なんと、今なら人生の道標にならない方位磁石付きです。 専用ケース、チャック部分にほつれ有ります。
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