八卦掌は、戦闘スタイルが特異な武術である。格闘技化した近代スタイル八卦掌は、他の武術を大きな差はないが、成立当時の八卦掌は、成立の経緯から、その内容の奇抜さは群を抜いている。この奇抜奇天烈な武術が成立するためには、大方、従来の考え方を採らない思考過程が働いているものである。逆転の発想である。それについて、弊門ブログにて、記事を書いた。詳しくは、以下のリンクから入って読んで欲しい。『弱みを強みに。逆転発想の清朝末式八卦掌~女性の護身具携帯』| http://nenkinkouza.com/weblog/?p=589八卦掌の創始者は宦官(かんがん)であった。宦官とは、王朝宮中内で王族に使える男性官吏のこと。スキャンダルを防ぐため、男性シンボルを切除した去勢された男性であった。筋力は、当然去勢されていない男子よりも大きく劣った。若干女性よりも筋力がある程度である。また、排泄機能に障害を残したため、体調がすぐれない場合もあり、切除による感染症で命を落とす場合もあった。拳法を行うには、厳しい条件があったのだ。『強さ』の点で不利なその状況を、創始者は、強みとした。斜め後方スライド撤退戦の戦法である。前に出て激しく打ち合うロマン・拳法らしさを捨て、弱者と割り切って、後ろに下がりながらの攻防スタイルを確立したのだ。その逆転の発想は、大きな革新を引き起こしたこの点、女性は大いに参考にしてもらいたい。弱みを強みに変える逆転発想・・・・それは八卦掌の根幹理念だ。富山本科に参加するならば、従来の拳法と違った、開き直った体系を学びに来てもらいたい。前にも言ったが、水式門が著名でない今、富山に集うのは天才の証拠だ。その才能を存分に活かし、君の強さに、革命を起こしてもらいたい。◆北陸富山本科| http://nenkinkouza.com/baguazhang-class-toyama/index.html◆『弱みを強みに。逆転発想の清朝末式八卦掌~女性の護身具携帯』| http://nenkinkouza.com/weblog/?p=589
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