一般にいう青銅色は彩度の低い緑色であるが、本来の青銅は光沢ある金属で、その色は添加物の量によって様々です。添加する錫の量が少なければ日本の10円硬貨にみられるように純銅に近い赤銅色に、多くなると次第に黄色味を増して黄金色となり、ある一定量以上の添加では白銀色となります。そのため、古代の銅鏡は錫の添加量の多い白銀色の青銅を素材とするものが多かったのです。青銅器は中国を代表する工芸品のひとつとして、実に3千年以上の歴史を誇っています。とくに商周時代に製作された青銅祭器は、世界に類を見ない精緻な造形と文様とを具えており、中国文化を代表する美術品のひとつとされています。それらは祭祀用具であるとともに権威を象徴する品として重要な役割を果たしました。また後世にも造形と文様の面で大きな影響を与えました。とくに宋時代以降の銅花器や銅香炉の原形になっています。本展覧会では、このような商周青銅祭器の名品を中心に、漢唐時代に高級調度品として製作された青銅器や、明清時代の銅花器や銅香炉など、古代から近世に至る作品を陳列し、中国青銅器の全貌をご紹介します。 2012年1月7日(土)~2月26日(日)10:00~16:30まで開催します。会場: 泉屋博古館分館最寄り駅: 六本木一丁目申し込み方法: お問い合わせ 泉屋博古館分館 03-5777-8600
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