カバーに破れ・擦れがあります。(写真③④⑤) 40年以上前の発刊です。全体的にくすみがあります。 『西行と定家 日本的抒情詩の源流』 安田章生:著 講談社現代新書384 昭和53年 5刷 縦:17.2cm 横:10.7cm 厚さ:1.1cm 明日知れぬ動乱の世にあって、人々は何を指針に行動するであろうか。佐藤義清という武士の名を捨て、決然と遁世し、歌の道に入った西行。俗世間のなかにあって、あくなき執念で虚構の美の領域に踏みいった定家。この異質な二人の歌人はそれぞれ中世という転換期と真剣に対決し、新しい生き方と詩のあり方を探究した。古来より親しまれた天才の名歌と苦闘の足跡は人生への深い示唆と感動を与えずにはおかない。 ●中世詩人の誕生 ●遁世の精神 ●乱世を生きる 「紅旗征戎非吾事」 ●西行・定家の詩と真実 自由人西行 不風流人定家 ●抒情詩の源流 定家の西行評 二つの作歌態度 中世以降の日本の芸術は、一般に、倫理的ともいえる性格を強く有していると同時に、また一面、不思議に唯美的な傾向を帯びているといえるが、このわが芸術のふたつの主要な性格形成のうえに、西行と定家とは、大きな作用をはたしているのである。私は、長いあいだ、定家の豊潤な美の世界に魅惑されてきた。また西行の、人生に密着している深い詩の世界に心惹かれてきた。両者をともに私は愛好し、この、わが文学史上稀有の唯美の詩人と思想詩人とのあいだで、心はしばしば揺れ動いた。しかし、年とともに、私の内部において、西行の影は大きくなっていくようである。そのことを、私は、今しみじみと思っている。——―本書より
『西行と定家 日本的抒情詩の源流』安田章生 講談... 高知 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。