表紙カバーにシミがあります。(写真③) 50年以上前の発刊です。全体的にくすみがあります。 『死の塔 西域俳句紀行』 加藤楸邨:著 毎日新聞社 昭和48年 縦:20cm 横:14cm 厚さ:3cm 紙ケース付き 加藤楸邨の初めての書下し句文集 太陽、砂漠、河、オアシス、自然にたちむかう人間の生と死の壮大なドラマを鮮烈な感動をもって吟う西域紀行。 かつて中国やゴビ砂漠の旅をしたとき、その風土の中からいつの間にか日本的なものを探り出していたことを深く反省していたので、今度はできるだけその轍を履みたくないと思っていた。しかし、これは容易なことではない。こうした場合、経験に長い者ほどそれまでに作りあげた作句態度と新しい体験を生かそうとする表現意欲とのたたかいが起るはずである。俳句は日本の風土に即した形成過程を辿ってきたものであるから、これがそのまま異った風土にすぐ適応できるはずはない。そこで俳句を日本の自然に適応する限りにとどめようとする考えが生まれ、一方ではそうした限定をやぶって新しい俳句の基準を求めようとする試みが生まれる。〈本文より〉 序章 シベリヤ アルマ・アタ タシケント サマルカンド ブハラ 終章
『死の塔 西域俳句紀行』加藤楸邨 毎日新聞社 高知 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。