「手の痺れ、そっちで治せる？」 そんな電話にドキッとした今朝の話から、ブログ書きました。 病院に行くべき人も、生活を見直すべき人もいます。 ↓ （投稿ID : 1gruc9）

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「手の痺れ、そっちで治せる？」
そんな電話にドキッとした今朝の話から、ブログ書きました。
病院に行くべき人も、生活を見直すべき人もいます。
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TODAY'S

【手の痺れ、私に治せますか？】
民間施術者が本音で伝えたいこと



⁡2025年4月17日　6時53分
今朝の電話で思ったこと
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「手の痺れ、そちらで治せますか？」
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今朝、一本の電話がかかってきました。新規のお客様からの問い合わせです。
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私は内心、
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「原因によっては医療機関での診断が必要なこともあるのに…」
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と思いながら、慎重に言葉を選んで、
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「申し訳ないのですが、簡単に“治す”とは言えないのですよ……」
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と説明しかけたところ、
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「え！？治せない？じゃあいいです！」と、電話は一方的に切れてしまいました。
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少し驚きつつ、少しだけ寂しさも残る出来事でした。
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同時に、「このあと別の整体やカイロで“治りますよ”と言われてしまうのでは…」という不安も頭をよぎりました。
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私たちのような民間の施術院に、過大な期待が寄せられている現実。
ありがたさもありつつ、「本当にそれで大丈夫なのか？」という思いが、拭えません。
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施術を教える立場としての戸惑い

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当店では、新人施術者に向けた施術指導教室も行っています。最近の傾向として、まだ業界経験が5～6年程度の新人さんであっても、いきなり「どう治せばいいですか？」と“治し方”を求めてくることが増えています。
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基礎的な体の見方や触れ方、評価力といった土台がまだ安定していない段階で、いきなり答えだけを欲しがる姿勢には、少し危うさも感じます。
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その背景には、YouTubeなどの動画で治療系コンテンツが人気を集めている影響もあるようです。「この技で痺れが消える！」といった即効性をうたう情報に触れることで、「一発で結果を出したい」「すぐに成果が欲しい」という空気が強まっているのかもしれません。
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でも現実は、そんなに単純ではない。

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たとえば、
仮に誰かが10年間ひたすら医学書を読み漁り、20年間毎日技術向上に努めていたとしても、それでも「手の痺れ」ひとつ簡単に“治せる”とは限りません。
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なぜなら、どんなに素晴らしい技術を持っていたとしても、そもそもの原因が複雑であったり、患者さん（お客様）自身の生活習慣や環境に大きな問題がある場合、そこを共に見直していかなければ、結局はエンドレスな不調との戦いになってしまうからです。
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「手の痺れ」とは、何が原因なのか？

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一口に「手の痺れ」と言っても、その原因は本当にさまざまです。
しかも、原因によって対処法がまったく異なるため、慎重な判断が求められます。
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たとえば…
• 神経の圧迫
• 筋肉や関節の損傷
• 血行不良
• 内臓疾患
• 栄養やホルモンのバランス
• 姿勢や生活習慣
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など、複数の要因が絡み合って起こるケースも珍しくありません。
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私たちのような無資格の民間施術者が、画像検査も血液検査もなしに「これが原因です！」と断言するのは、正直、危険だと思っています。
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では、どんな原因が考えられるのか？
以下に一覧でご紹介します。
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（面倒な方はすっ飛ばして〜）

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太文字は、個人的に良く出会う原因



【手の痺れ】に考えられる主な原因
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● 末梢神経の圧迫・障害
• 手根管症候群
• 肘部管症候群
• 橈骨神経麻痺
• 正中・尺骨神経障害
• 前骨間神経症候群
• 胸郭出口症候群（神経型）
• キーンベック病（月状骨無腐性壊死）
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● 整形外科的・骨関節の問題
• へバーデン結節
• ブシャール結節
• 母指CM関節症
• 腱鞘炎
• ローテーターカフ損傷・断裂
• 頸肩腕症候群
• 頸部脊柱管狭窄症（頸椎症性脊髄症）
• 頸椎症性神経根症
• 頸椎椎間板ヘルニア
• 変形性頸椎症
• 姿勢不良（業務中・私生活・睡眠中の影響）
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● 中枢神経系の疾患
• 脳梗塞・脳出血の前兆
• くも膜下出血
• 脳腫瘍
• 多発性硬化症
• パーキンソン病（初期症状に痺れを伴う場合あり）
• てんかん（部分発作）
• ギラン・バレー症候群
• 脳動静脈奇形
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● 血流・循環器系の障害
• レイノー病・症候群
• 血栓・塞栓症
• 動脈瘤や血管奇形による圧迫
• 胸郭出口症候群（血管型）
• 心疾患由来の末梢循環不全
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● 内科的・代謝性疾患
• 糖尿病性末梢神経障害
• 甲状腺機能低下症
• ビタミンB群欠乏（特にB1、B6、B12）
• アルコール性ニューロパチー
• 慢性腎不全による尿毒症性神経障害
• アミロイドーシス
• 膠原病（SLE、強皮症、シェーグレン症候群など）
• 帯状疱疹後神経痛（手に出ることは少ないが可能性あり）
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● 薬剤性神経障害（副作用）
• 抗がん剤（タキサン系、プラチナ製剤、ビンクリスチンなど）
• 抗結核薬（イソニアジドなど）
• 抗HIV薬
• 一部の抗てんかん薬
• 一部の抗生物質（メトロニダゾールなど）
※治療後に数ヶ月～年単位で残ることも。
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● ホルモン・自律神経・心理的要因
• 女性ホルモンの変動（更年期・月経周期など）
• 自律神経の乱れ・交感神経緊張状態
• 強いストレスによる一過性の機能性障害
• オピオイド放出のバランスの乱れ
• 過換気症候群、パニック障害、心因性しびれ
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● 生活習慣・環境要因
• 栄養バランスの乱れ
• 水分摂取量の不足または過剰
• 枕・寝具の高さや硬さの不適合
• 長時間のPC作業・スマホ操作による筋緊張
• 不良姿勢や過緊張癖
• 衣服や装飾品による局所圧迫
• 冷えや寒冷刺激による末梢血管収縮
• 重金属中毒（鉛・ヒ素・水銀など）
• 職業病（振動病・圧力工具など）



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私たち民間施術者にできること・できないこと

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私たち民間の施術者は、「診断」も「医療行為」もできません。
だからこそ、無責任に「治せますよ」とは言えないのです。
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でも、できることもたくさんあります。
• 姿勢や体の使い方を一緒に見直す
• 筋肉や関節の緊張をやわらげる
• リラックスしやすい環境をつくる
• 医療機関での受診をうながす
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そんなふうに、「病院と自宅のあいだのケア」をサポートできるのが、私たちの立ち位置だと考えています。
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焦らず、腐らず、諦めず。

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「手の痺れ」は一時的なものから、命に関わるものまで幅広く存在します。
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だからこそ、
まずは信頼できる医療機関での診断を受けること。
そのうえで、必要なら私たちのような民間施術を活用すること。
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焦ってネット検索や“クチコミの良さそうなところ”に飛びつくのではなく、
自分の体とじっくり向き合ってみてください。
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あなたの体は、きっとあなたの“丁寧な気づき”を待っています。
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