90歳になる母は 片づけられない人でした。 “モーレス社員”という流行語が 流行るくらい朝から夜まで 働きづめの父は 高度成長期を支えていました。 けれど、その裏で 核家族化がもてはやされ 一人で二人の子を育てていた 専業主婦の母は きっと物で心を 埋めていたのかもしれないと 思うほど、たくさんの値札のついた 物であふれかえっていました。 母の衝動買いは収まるところを知らず 服、宝飾品、便利グッズ、家具と 物はどんどん増えていきました。 その中の一つが【世界文学全集】 本好きの母の最後の贅沢だったのかもしれません。 「本を読みなさい 読みなさい」と 言われ続けた私は ついに本嫌いとなり こんなにたくさんの本があっても ただ一度として手に取って読むことは ありませんでした。 100冊もの本を当時10万近くで購入して しばらくはダンボールに入れられたままでした。 買ったことで満足してしまった母に 「この本何とかして」と話しても どうにもならないので、 100冊入る本棚を、探し 収めました。 それからこの本は読まれる事はほとんどなく 観賞用でずっと実家にたたずんでいます。 母は認知症になり、買ったことすら忘れています。 いよいよ手放してもいいときが来たようです。 BookOFFで査定してもらうと 表面の劣化で引き取れませんと 言われました。 けれど、どこもめくられていない本の中味は とてもきれいです。 本棚ごと、お譲りしたいと考えています。 定価20.000円 現金受け渡しでお願いします
世界文学全集100冊 本棚付き 東京 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。