秋に見直す。秋から始める。自分流勉強法再構築 秋は、各学年とも重要単元が目白押しで、 急に難しくなったと感じたり、こんなにたくさん覚えることがあるのと面食らったりします。そこで、夏までは、復習型だとしたら、秋からは、予習型の勉強に切り替えてはいかがでしょうか。また、秋は後半戦のスタートで、塾を始めたり、 個人指導に切り替えたりするのに格好の時期です。秋の入塾問 い合わせで、やる気はあるのに、 やっているのに力がつか ないという相談をよくいただきます。私が、音読はしていますか。とお伺いすると、まったくやってないようだ。というお答えをいただきます。いくらいい授業を受けても、満足感は一時的なもので、家できちんと復習して、何度も音読して、反復して丸暗記しないと、テストの時に得点に結びつきません。しかし、これからどんな内容を習うのか、予習をして授業に臨めば、授業が復習を兼ねますので、あとで家でどんな勉強をすればよいかがわかります。また、自分の立ち位置が把握し易く、目先の目標がひらめき、計画が立てやすくなります。ポイントは、一人で毎日どんな勉強を積み重ねてゆけばよいかです。そのプロセスこそ伸びの差になって現れます。日々の目標を立て、やり切り、自分のペースで独学の勉強法を身につけた生徒は、迷いや不安が無くなり、加速度がつき、一番伸びてゆきます。 私は、この理解定着までのプロセスに着目し、その都度当塾でも指導スタイルの見直しをおこなってます。常に生徒にとって得点力を高めるために、一番効率的で効果的な勉強法とはどんな勉強法なのか。生徒と話し合いながら改良を進めています。昨年は、オンライン自習室を、9時半から試みにやってみましたが、自習室よりも、いつでも質問を受け付けてくれた方がよいという提案をいただき、メールで質問を受け付けたところ、授業との連携がうまくゆき、次回の授業に目的ができて、次第に宿題以外にも自発的に解くなど、思いついたら必要性を感じて、即実行するという流れができてきました。そこで私は、質問だけでなく、どんな勉強をやったか、毎日でなくていいので報告メールをくださいと提案しました。すると、普段の授業ではできないシャドーイングをやったという報告がいくつかありました。私は、他の生徒にもシャドーイングを勧めたところ、これまでの授業は聞いているだけだった。この夏は声に出してたくさん音読した。読めるようになって自信がついた。と言う生徒もいれば、前からやろうと思っていて、いざやってみると、以外とすぐに馴染めた。有効的な勉強法は、これだ。と感想を述べてくれました。 我流の音読と違い、ネイティブの先生の声に合わせて読めば、正しく読めたという満足感と達成感を味わえますし、読んだ後もしばらく興奮が残っています。この興奮こそが、英語のリズム感を身につけて、鍛え上げてゆく原動力になると思います。そしてこの興奮は、自分を集中させますので、英語を日本語に直さずに、英語のまま受け入れ、理解することに役立ちます。 私は、毎回の授業で、200語くらいの長文を、まず黙読して、それから音読してもらってますが、生徒に任せて無理強いはしていませんが、普段シャドーイングをやって、慣れていると思われる生徒は、意味のまとまりごとに切って、なめらかに読みます。このレベルの長文だと十分に読めるという自信の表れのように思えます。いろいろな受験HPに共通テストが6000語を超えるようになったと載ってますが、時間はセンターの時と同じ80分です。高校生の読む速さは、1分80語くらいと言われてますので、いかに速く読んで設問を解く時間を確保するかが重要です。 シャドーイングを積み重ねると、英語のリズムで読みますので、速読法は自然と身につくように思えます。長文で得点力を伸ばした生徒の音読を聴いてますと、工夫して途中で読む速さを変えます。たとえば、最初はゆっくり読んで、半ばは、速く読んで、最後はゆっくり読むという読み方です。おそらく全体の構成とか流れを考えて、各段落で述べられている内容をだいたい把握して、解く順番を決めます。そうすれば設問に対する答えの箇所をすばやく見つけ出すことができます。予め試験時間から所要時間と配分を考えて解くようになりますので、普段のシャドーイングの積み重ねで、問題文にかける時間を短縮し調整できるようになります。 また文法は、オンラインを機に、講義形式から対話形式の授業に変更しました。90分対面の高田馬場教室では、講義→演習→添削→解説という流れでしたが、60分オンラインでは生徒中心で、生徒にテキストを読んでもらって、一緒にポイントを押さえて、私がホワイトボードに例文を付け足して解説して、その授業のポイントのまとめとして、主だった例文をノートに書いてみる。問題演習と丸つけは宿題。質問があれば、メールか次回の授業で解説。という流れです。よく、家で一人では勉強できないからという理由で塾に通い始める生徒がいますが、なぜ一人では勉強できないのか、その原因をあいまいにしたままでは、おそらく家でもやらないままです。自らやるようになるためには、毎日すぐに始められるように勉強法をシンプルにする必要があります。英語は、まず読めることが基本です。さらに、普段家庭でしかできないことは、音読と反復です。毎日継続して繰り返すことにより、文法知識と表現力が身につきます。文法力は、理屈ではなく、毎日の反復で定着してゆきます。そして英作文やスピーキングで、ピンと来て、必要なルールがすぐに思い出せて使いこなせるようになります。 私の個人的な感想ですが、コロナ禍とそれ以降においても、中高生用両方とも、市販教材も塾用教材も自学自習用のテキストが増えてきたように思います。当塾でも主だった教材は、買い揃えておりますが、自学自習用テキストの特徴は、押さえるべきポイントを指摘して定着させるため、自分で考えながら仕込むように構成されているところです。しかし例文と問題量が少ないように思えますので、読み合わせをして、わかってきたところで、私が例文を追加したり、生徒がよく間違える例を挙げて説明したりしています。たとえば、say の3単現はsays で過去形は不規則動詞でsaid となりますが、sayed と書いてしまう生徒が多いです。これはplaysやplayed と同じように覚えてしまったせいだと思います。テキストの導入解説は、わかりやすく丁寧に書かれていますので、読み合わせで十分に理解できるはずですが、授業後に、どんなまとめ方をすれば定着するのか。その勉強のやり方を指導するのが、当塾の特色です。見直しといてくださいと言っても、やりません。具体的に何をやればよいか、やってみせる必要があります。say-saidと書いて、来週までに毎日2回づつ書いてみて。と指示すれば、復習の習慣が身につき、ほったらかし、復習の雑さが改まり、しっかりと定着します。だんだんと習慣化されるにつれて、自分自身の英語と向き合うようになり、テスト結果を見て、これまではよかったが、今後どのようにすれば、もっと実力を伸ばせるかと、自信を持つと同時に不安になったり、悩んだりすると思います。毎日反復で、マイペースで進めてゆけば大丈夫です。ポイントは、目標設定と進め方と調べ方です。高田馬場教室では対面式でしたので、目標到達度チェック表を張り出して、ハンコをついて徹底的に学習管理をしておりました。欲張ったりあせったりしても、むしろ逆で、空白期間が生じ、英語とキョリを置いてしまう結果になります。それに対して、週末に次週の覚え込む範囲を決めて、毎日コツコツと反復を繰り返してゆけば、着実に知識が定着し増えてゆきます。自分でどんな反復をやれば自分が覚えるのかがわかってきますので、やる気はあっても空回りしていたこれまでの勉強から、次に何をすべきかを考えながら、自分独自の反復習慣を用いた、本気で更なる高みを目指す勉強法へと変わってゆきます。 この夏の総括としては、新たな試みとして音声のみの授業も可能としました。まず、生徒側の画面をoff にして音声だけでもよいとしたところ、顔や服装や部屋の中も映るビデオ授業より、音声だけの授業を全員が選択しました。私の方は、すぐに書き込みができるようにホワイトボードかフリーボードを映していました。生徒は、この方が伸び伸びと授業ができていいと言って好評でした。確かに私もカメラを向く必要がなくなり、ボードとテキストに集中できました。 また、音声のみだと60分でも疲れないという生徒の声を生かして、時間も40分64分80分の選択制から、60分休憩無しも可能ですが、30分+休憩5分+30分+次回の予定と宿題提示など5分で70分5回で1セットとしました。オンライン塾にしてから、毎夏変更していますが、生徒の理解と協力のおかげで、ようやく当塾の授業スタイルが固まってきたように思えます。ある生徒が30分経ったら休めるので、集中して頑張れると賛成してくれました。しかしこれが最終案というわけではありません。回数が減った分、飛ばしが増えた気がします。そこで試しに9月からは、授業正味50分+調整時間5分X 6回を新たに加えたいと思います。 また、特に効果的だと思えた授業は、希望した数人の生徒にフリーボードを用いて英作文の即時添削を行ったことです。 私は、答えを教えるというより、答えの導き方を教えます。お互いに書き込めますので、書いた結果を見て判断するのではなく、その過程を見ることができます。英文法の苦手な生徒がよく、どこがわかってないかがわからないと言いますが、動画ならともかく、文法の説明では、途中でも思っていることを黙ってないで、遠慮しないですぐに出した方が効果的です。私はAIほど即座に的確に答えることは無理ですが、求められている表現に対して、どこが思いつかないのか、間違った表現なのか、いわばそのズレとかこだわりはわかります。日本語を英単語に置き換えるのが英作文ではありません。英文構成力を身につけて磨き上げてゆけば、すっきりとしたスマートな英文が書けるようになります。合わせて発信力スピーキング力も同時に身に付いてゆきます。 私がフリーボードに日本語を書いて、生徒に英作文をしてもらうスタイルで授業を進めましたが、同時添削は、当塾の他の何人かの生徒も同じで、生徒は主語を書いたあと止まります。ちょうど英検対策の面接練習と同じ状態です。私は、日本文の最後の部分から文の種類と時制を確認して、動詞を中心にして文を構成してゆくように指導します。英作文はまず動詞を決めるを約束にして、書いたあとに模範解答と照らし合わせて、スマートな英文になるように一緒に話し合います。条件英作文の場合は、構文とイディオムの組み合わせになっている場合が多く、下書きをしてから答案を書き始めるように指導しています。今回が初めてとなるフリーボード授業では、生徒がペンで私がマーカーで書きながらお互いしゃべりまくったせいで、時間オーバーするなど大いに盛り上がりましたし、生徒にどんどん書いてみようという自信を与えられたことが、この夏の最大の成果であったように思います。
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