ホラー小説　第六話：二期の幕開け、謎の力 （投稿ID : 1428lx）

大樹、タクヤ、そして三毛猫は地下室を後にした。由紀が倒れた瞬間、その場所にいた不気味な存在やエネルギーは消失したかのようだった。しかし、由紀の最後の言葉が彼らの心に深く刻まれていた。

「これで終わりだと思うなよ…」

その言葉を聞きながら、彼らは何が起こっているのか、どうすればこの恐ろしい状況から脱出できるのかを考えた。

三毛猫が急に何かに気づいたように、店内の一角に目を向けた。そこには、普通なら見過ごしてしまうような小さな棚があり、その上には古びた日記のようなものが置いてあった。

大樹が日記を手に取って開くと、中には由紀が書いたであろう手書きの文字が並んでいた。

「新月の儀式は成功した。しかし、力が制御できなくなってきた。犠牲者が必要だ。」

日記にはさらに多くの詳細が書かれていたが、最後のページには特に注目すべきことが書かれていた。

「次の新月までに犠牲者が見つからなければ、私自身がその犠牲になるだろう。力を手に入れた以上、逆らうことはできない。」

「これが由紀が何をしていたのかの答えだな。」タクヤが静かに言った。

「だけど、次の新月までに何が起こるのか、それが問題だ。」大樹が続けた。

その瞬間、彼らのスマホに再び通知が届いた。通知を見ると、由紀からの新たなメッセージが表示されていた。

「お楽しみはこれからよ。」

「何だこれは…？」大樹が困惑する。

突然、店内の電気が全て点いた。しかし、その明るさは一瞬で、すぐにまた真っ暗な闇が戻った。

「何が起きてるんだ？」タクヤが急に声を上げた。

三毛猫が唸り、その方向を示した。何かが動き始めている。それはただの物音ではなく、何か生き物のようだった。

「用心しよう。ここからが本当の恐怖だ。」大樹が言った。

三毛猫が彼らを先導する形で、再びホームセンターの闇に消えた。この夜はまだ終わっていない。

（続く）

注意：これはフィクションであり、登場する人物、団体、場所、出来事はすべて架空です。