●香害当事者会●「合成洗剤や柔軟剤などの香りが多くの人を苦しめている」 （投稿ID : wqlmn）

「香害（こうがい）」
この言葉をご存知でしょうか？

洗剤や柔軟剤、消臭剤などに含まれている
合成香料の香りが原因で、
頭痛、吐き気、倦怠感など様々な体調不良や、
場合によっては行動ができなくなるなどの
健康被害を受けている人が急増しています。

正確には、香りの原因の化学物質と、
それを包むマイクロカプセルの影響です。

参考動画
・「香害」第３弾　大人だけでなく子どもも発症　学校生活に支障も
https://www.youtube.com/watch?v=Z8-bH7j8etk


日本消費者連盟が集めた香りの被害のアンケート」では、
９３３２人の方が回答し、その約８割、７０００人強が
香りつき製品のにおいで具合が悪くなったと回答しています。

更にその後のアンケートでは、あまりのつらさに
学校や職場に行けなくなったという意見もあります。

・被害者の生の声　日本消費者連盟
https://nishoren.net/new-information/13997

私は、隣にきつい香りの洗剤、柔軟剤を
使う人が住むようになって、窓を開けると
強烈な合成香料の臭いが侵入し、
２０２２年７月下旬頃から、今までになかった
胸のむかつき、頭の炎症感、目の充血などの
症状が出る様になってしまいました。

胸の奥のむかつきは、うがいをしても
つばを吐いてもなくなりません。
なぜなら、合成香料を包むマイクロカプセルは
呼吸を通して気管、肺へと入り込んでいるからです。

香料を包むマイクロカプセルは、合成樹脂、つまり
プラスチックでできており、その大きさは
数マイクロメートル～数十マイクロメートル
（マイクロメートルは１ミリの１０００分の１）で
とても小さく、肺の奥まで入り込んでしまいます。

参考
・マイクロカプセルの写真　無香料生活
https://mukouryou.blogspot.com/2022/

・プラスチックの微粒子「年間3万個超」が体内に!　ＴＢＳ　ＮＥＷＳ　ＤＩＧ
https://www.youtube.com/watch?v=rW8VqwsSvtM


合成洗剤や柔軟剤などの香りは
数十～数百の化学物質を調合した物です。

マイクロカプセルの素材の中には
発がん性物質イソシアネートやホルムアルデヒド
が含まれています。

柔軟剤には発ガン性の第４アンモニウム塩の他、
非イオン界面活性剤、防腐剤、安定剤、
泡調整剤、着色料など様々な化学物質が入っています。

合成香料を吸うということは、これらの物質をまとめて
吸い込んでいるという事です。


参考
・報じられない化学物質イソシアネートの危険性
http://www.kokusyo.jp/%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%95%8F%E9%A1%8C/13243/


花粉症が大量、又は継続的に花粉を吸入する事でなる様に、
化学物質過敏症も、大量に吸入したり、又は、
微量だけれども繰り返し吸入された後に発症します。

つまり合成香料を吸っていれば
誰でも化学物質過敏症になる可能性がある
という事です。

合成洗剤や柔軟剤という、ごく身近な日用品に
マイクロカプセルが大量に含まれているため、
化学物質過敏症になる危険性が
今とても高まっています。

そしてひとたび化学物質過敏症になってしまうと、
今度はわずかな化学物質に触れるだけでも、
症状が出るようになってしまいます。

症状が重い人は、都会では暮らせなくなり、
人里から離れた場所に住まざるを得なくなります。
これは人権侵害といえます。

目に見えない小さなカプセル大量に飛散する事で、
香りが持続するようになっていますが、
その事が今、あらたな公害として認識されるように
なっています。
「香害（こうがい）は公害」と言われています。


また、マイクロプカプセルはプラスチックなので
海洋プラスチックごみ問題と重なります。

目に見えないから問題にならないわけでなく、
むしろ目に見えないから、やっかいな問題と言えます。

というのも、プラスチックごみ問題は、
例えば、打ち上げられたくじらの胃の中から
１００ｋｇものプラスチックごみが見つかったり、
ミッドウェー諸島で死んでいたコアホウドリ１０００羽
全ての胃の中からプラスチックごみが見つかるなど、
目に見えるものは、問題として把握しやすいのですが、
目に見えないマイクロプラスチックも、
プランクトンの体内に入り込み、プランクトンが
死んでしまうという事もわかっています。

プランクトンは、海洋生物の食物連鎖の最も小さい生物で、
プランクトンがもし仮に死滅してしまえば、
その上位捕食者の小魚なども生きていけなくなります。
小魚がいなくなれば、それを食べるより大きな魚も
生きていけなくなり、それによって魚以外の動物、
人間も含めて、みな食べ物に困る事になります。

目に見えるごみは回収できても、
目に見えないごみは回収は不可能です。

それ故、プラスチックごみは、大きくても小さくても
自然界に放出した時点で、問題の原因となってしまいます。

参考
・Plastic Ocean　国連　（日本語字幕表示できます。）
https://www.youtube.com/watch?v=ju_2NuK5O-E

・鯨の胃に１００ｋｇのごみ　ナショナルジオグラフィック
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/120900714/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

・マイクロプラスチックを誤食するプランクトン
https://lessplasticlife.com/marineplastic/impact/zooplankton/


・二枚貝のヤマトシジミから柔軟剤の成分が検出
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17K20041/


香害は、化学物質による健康被害と
マイクロプラスチックによる環境汚染という
２つの意味で大変な問題となっています。


この様な事態を受けて、主な製造元の
花王、ライオン、Ｐ&Ｇに対して、２０２０年に
日本消費者連盟が、面会を申し込みしましたが拒否され、
話し合いにすら応じようとしていません。
現在の洗剤関連の業界団体は、日本石鹸洗剤工業会で、
その会長が花王、副会長には、ライオン、Ｐ＆Ｇが
名を連ねています。

さらに、２０２４年１月２３日には、同じく
花王、ライオン、Ｐ＆Ｇに対して、
「香害をなくす議員の会」、「香害をなくす連絡会」
「カナリア・ネットワーク全国」が８８８９筆の署名を
提出しに訪問しましたが、まともに話し合いに
応じようとしませんでした。

https://www.change.org/p/stop-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB%E9%A6%99%E5%AE%B3-%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AF-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB%E9%A6%99%E6%96%99-%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AE-%E9%95%B7%E7%B6%9A%E3%81%8D-%E8%A3%BD%E6%B3%95%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84?cs_tk=ArmCve2hS9R8Dw4BK2UAAXicyyvNyQEABF8BvIHKuqAEVNeJePbuvbFUizc%3D&utm_campaign=93ef70cdfdae4d049de990ba60ea6a62&utm_content=initial_v0_3_0&utm_medium=email&utm_source=petition_signer_receipt&utm_term=cs


金儲けのためなら、人様の健康被害や環境汚染など
何とも思わない企業の姿勢に怒りを感じます。
多くの人の恨みを買っている事に気付くべきです。

２０２０年、新型コロナ初期時によく名前が出てきた、
アメリカのＣＤＣ（疾病対策センター）では、
２００９年、１万５千人の職員に対して、
香水だけでなく、香りつき洗剤や柔軟剤で洗濯した衣類を
身につけて職場に来る事の自粛を要請し、ＣＤＣ施設内での
香りつき製品の使用を禁止しました。
２０１５年には、同ホームページを改訂し、
職場における空気環境を良い状態に保つ事は、
職員の健康と仕事の環境を維持する為の
予防的措置であると明記しました。

環境対策が遅れている日本では２０２４年現在でも、
香害に関する対策がなされていません。
国や自治体は、啓発ポスターを作って自粛を促す
という、何とも言い逃れ的な対応のみ。

参考
・八王子市　柔軟剤等の「香り」について
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/life/005/001/004/p030890.html

政治家、行政が国民の声を聞かず、
まともに仕事をしていません。
仕事をしない政治家は、政治家ではなく、税金泥棒。
選挙で落選させる必要があります。


２０２２年参議院選挙前に、日本消費者連盟が
香害の原因であるマイクロプラスチック規制強化について
各政党にアンケートを取っています。

その回答を見ると
マイクロカプセル規制強化に条件なしで賛同しているのが
共産党、れいわ新選組、社民党。
条件付賛同は、国民民主党、立憲民主党。
とぼけているのが、自民党、公明党、維新の会、
ＮＨＫ党、都民ファーストの会。

一目瞭然です。

参考
・政党アンケート　２０２２年　参議院選挙
https://nishoren.net/flash/17414

香害被害の当事者となると、様々な自由が制限され
身体的、精神的にも厳しい状況におかれます。


そこで、香害被害のＺＯＯＭ当事者会を開催したいと思い、
こちらに投稿しました。
しかし、地方に引越し後、通信環境が変わって、
ＺＯＯＭがうまく機能しない可能性があるため
しばらくはメッセージのみでのご対応となります。

関心がある方はご連絡下さい。

その他、カナリアネットワーク全国が
香害に関する情報を常時発信していますので
サイトをご覧下さい。トップページには
香害で被害を受けている人たちのビデオメッセージ
のリンクも掲載されています。

https://canary-network.org/

また、Ｘ（旧ツイッター）では、多くの人が様々な
情報を発信されています。加えて、毎月第一土曜日に
香害ツイッターデモが実施されています。


●追記
柔軟剤から放出されるホルムアルデヒドの測定実験の動画です。

https://youtu.be/wy84dUkp6lE?feature=shared

ホルムアルデヒドの数値が「０．０７」から、
わずか５分で測定限界の「５」まで急上昇。
たった１０ｃｃで。
時間が経過すればこの数値は更に上昇していくでしょう。

ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質。
危険です。

ちなみに無香料の柔軟剤でも同じ様な結果となっていた事から
柔軟剤の原液にはマイクロカプセルのホルムアルデヒドが
溶出しているのか、あるいは、原液そのものに
ホルムアルデヒドを直接加えている可能性もあります。

ホルムアルデヒドの水溶液がホルマリン。
ホルマリンは防腐剤で、ホルマリン漬けの生体標本を
見た事がある人もいると思います。

生体標本（つまり死体・死骸）が腐らないのは、
分解の役割を果たす微生物、細菌を殺す
殺菌作用があるからです。

除菌や抗菌をうたう為に、柔軟剤や合成洗剤に
意図的に使用している可能性もあるかもしれません。


●食品から合成香料の臭いがした場合は、その食品の
製造企業に連絡をすると、調査してくれる事例があります。

https://twitter.com/snowdropcandy/status/1780810318345810394



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