自分の欠点を受け入れられない、という相談をもとに、本人の希望から公開させていただきます。ご相談してくださった方、ありがとうございます!欠点を自分で決めつけてしまいがちではありませんか?人にはそれぞれ長所や短所がありますが、自分で短所だと思っていたことも、実は見方や場面によっては長所に変わります。たとえば、ある学生さんは人見知りで、それが自分の欠点だと思い悩んでいました。だから、係りの分担を決めるときも、人前で司会をしたり、他人のお世話をするような係りは、自分には向いていないと思っていました。 ところが、苦手だと思っていることに限って、回ってくることが多いです。それは自分にとっては嫌なことかもしれませんが、その人の将来にとって必ずプラスになります。その人を育てる体験になっていきます。 辛いことや嫌なことから目を背け、逃げることもできます。けれど、そこで耐え、「これは自分を鍛えるための試練だ」と感謝をして乗り越えていくことで、欠点を克服し、欠点を長所に変えることができます。 その学生さんの先輩は、後輩が人見知りで内気なことを見抜き、「あなたは笑顔がかわいい、笑顔でいるだけで回りが明るくなる」とアドバイスをしてくれました。 その先輩の言葉が大きな支えとなり、人前で話すのが不得意だったその学生さんは、まず笑顔を見せるところから始めました。そこから、他人のお世話をする係りを通じて、苦手なことを少しずつ克服していきました。 「自分は人見知りで、これは欠点だ」と、勝手に自分で思い込んでいるだけであって、自分が欠点だと思っていることは、実は自分の本性に与えられた一番いい能力になることもあります。 他人のことをよく見なければならないときや、何かを自分なりに判断しなければならないときには、素早く積極的にできる人は、意外と勘違いや間違いを起こしやすいものです。 人見知りで内気な人のほうが、人との接し方は消極的かもしれませんが、内省的でじっくり考えるため、正確に判断できます。自分で欠点だと思っていたことが、案外美点にもなりうるのです。 だから、自分で欠点を決めつけないことが大切です。 それから、自分に起こってくる現象というのも、実はすべて必要があって起こってきます。 悪いことが起こっても、後になるとその人にとっては良いことだった、という場合もあります。逆に、ラッキーだと思っていたことが、不幸になる元になったりもします。 だから、この現象は自分にとって良いとか悪いとか自分で決めつけないことが大切です。自分にとって嫌なことや苦手なことが起こっても、そこから逃げるのではなく、前向きに乗り越えることで、自分を一歩前進させることができます。 嫌なこと、苦しいことは、自分の苦手な点、弱い点を克服するために起こってきています。 目の前に起こってくる苦難も前向きに受け止め、立ち向かっていくことが自分の大きな力になっていきます。
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