【選定分類：III-⑨オールド・ファクトリーメード・仏蘭西】Violin Attributed to ALDRIC,1831●国内修復・セッティング・調整未済●試奏可（投稿ID : v7h35）

【弊社鑑定書見解総括】 1. 鑑定書は全て私文書であり、公文書でない、公の鑑定人は存在しない 2. 学術証明は一切記載されていない 3. 鑑定書は誰でも発行できる書類で何の資格もいらない 4. 鑑定書付されていない銘器、銘弓多く存在 5. W.E.Hill&Sons等一流鑑定書があれば、売買は有利には運ぶが、出物は少ない 要は、鑑定書などなくとも本物は本物、銘器は銘器、偽物は偽物、駄作は駄作、ただ 鑑定人が制作現場に立ち会い発行した鑑定書(モダン以前は不可能ですが)、製作者本人 が認めた制作証明書付された個体は信頼に値するものと思料 【オークション予想落札価格為製作者特定基準商品名表記】 主として「サザビーズ」での言い回し9例基本に分類番号付して弊社商品名表記 ◎選定◎ I. By or work of ～タイトルにある名前の作品と断定した作品 II. Ascribed to ～「～帰する」と云う意味で本物と云うには無理があるが見紛う銘器 III. Attributed to ～文献、鑑定書があっても見掛け、年代が～に帰する意味で真正とは言えない作品 IV. Work shop of ～製作者の工房か、指導のもと作られた作品 V. School of ～製作者の系列に属する作品を意味、制作年代の幅大きいのが難で網羅する作品は多い VI. Circle of or Follower of ～同年代か、少し後に製作者モデルで作られた作品、国籍は問わず VII. Replica of or In the manner of ～古色ニス施工、手法真似本物そっくり作品、新作もありで国籍多い VIII. Copy of or Model of ～名工とは言えないメーカーが製作者モデルで作ったファクトリー・メードの作品 IX. Labelled ～単に製作者本人のラベル貼付作品、ほとんどがプレス加工品、後に by～ 有れば真正作品 たった1語を弄ることによって、全く別のバイオリン表記になります 【分類表記】 a)コンテムポラリー(製作者存命中のバイオリン) (1) プレス加工品 (2) 半手工品 (3) 工房製(準マスター・メード) (4) マスター・メード b)モダン(1820年頃～1959年頃までのバイオリン) (5) プレス加工品 (6) 半手工品 (7) 工房製(準マスター・メード) (8) マスター・メード 　　・伊太利 　　・仏蘭西 　　・独逸その他の国 c)オールド(1820年頃以前の継ネック・グラフティング施工バイオリン) (9) ファクトリー・メード (10) マスター・メード 　　・伊太利 　　・仏蘭西 　　・独逸その他の国 　現在流通しているバイオリンは上記10種類のいずれかのカテゴリーに入るものと思料 　弊社は1959年以前制作で存命していない場合は　モダン　と分類致します 【セッティング・フィッティング】 ●セッティングとは、ペッグ、駒、魂柱、テールピース、エンドピン、弦、顎あて 　楽器本体に取り付けることを指します ●上記列挙、取り外し出来るパーツ交換作業を狭義のフィッティングとも言います 　フィッティングの中で最も端的に音に影響与えるのが、駒と魂柱　接地度合が 　大きければ大きい程、楽器が本来持っている性能引き出せます 　提携先工房は拘り施工、駒と魂柱セッティング100%接地度は不可能、永遠の課題 　駒足70～80%、魂柱40～50%設置面積確保すれば「クラフトマン」称号付与 ●弊社取扱楽器は仏蘭西Vichy、英国BROMPTON’S等欧州各地オークション 　提携仏蘭西弦楽器工房FRANCE ARCHETS EURL落札・入手個体の為 　フィッティング未装填個体中心出品、個体相応セッティング承ります 　欧州オークション落札・輸入時写真後半に掲載(Before/施工実施場合After) 　日本到着後撮影写真もLED照明下でなく自然なニス状態披露したく太陽光下で撮影 【楽器履歴・物語】 　弊社取扱楽器制作後50～300年経過個体に相応しい物語内包 入手情報可能な限り物語お伝えします ●貼付ラベル(英label仏etiquette) 　・Rue de Seine, N°71, pres celle de Bussy 　・ALDRIC, ・Luthier a Paris, 1831(31手書) ・上記ラベル下にオールド個体相応ラベル貼付認識(写真参照)オリジナルラベルか ●サイズ ・Body length 357mm(355mm±4～6mm許容範囲) ・Stop length 195mm(195mm±3～5mm許容範囲) ・Upper Bouts 168mm(165mm±7mm許容範囲) ・Middle Bouts 110mm(114mm±7mm許容範囲) ・Lower Bouts 206mm(205mm±7mm許容範囲) ●添付書類・付属品・補記事項 ・購入時入っていた年代感ずる木製バイオリンケース ・鑑定書では有りませんが仏蘭西取引先譲渡照明兼インボイス添付 ・バロック様式オールド個体ネックグラフティング施工済、1800年前後制作証左 ・バロック様式オールド個体拘わらず裏板1pieceクラック無 ・バロック様式オールド個体普通表板軽微クラック修復認識 ・バロック様式オールド個体普通表板UpperBouts右側軽微削り認識 ・バロック様式オールド個体普通insideビッシリ灰色塵変色 ・バロック様式オールド個体普通表板修復されてまずニス軽微荒れ認識 ・ラベル下にオールド個体相応ラベル貼付認識(ワクワクします)オリジナルラベルか ・鑑定書また真作保証無し為、市場価格比安価提示も購入動機 ・真贋保証出来ないのでAttributed to ～ファクトリメードとして出品 ・仏蘭西取引先コメント信憑性高いものと思料 ・鑑定書有る同名個体二桁高額ですが同世代の個体と云うことが最終購入動機 ・工房店主コメント;渦巻下部右側滑らか、指板弦跡形跡から最近まで使用された個体 ●マスターメードとは一定レベル以上のメーカーが個人で制作 　未来永劫「骨董品価値」有します 　言い換えれば「値下がりしない」個体 　弟子に制作させ師匠が自作として販売した個体も 　この範疇に入るのが業界間了解事項 ●経年劣化擦傷認識しますが提携工房時代感其の儘演奏会用修復調整見積済 1. 駒交換　2.0万30年経過「DESPIAU FRANCE SUPEREUR★★★」使用 2. 指板削り反り調整　1.04万 3. 剥がれ修復　0.52万 4. クリーニング・ニス修復　1.3万 5. New fittings(テールピース・ナイロン・アジャスター・エンドピン・顎当　1.56万 6. 弦交換(ドミナントシルバー)　0.9万 ●参考までに委託先工房修理・メンテナンス料金表其の儘掲載(引用良心価格かと) 　弦楽器は一台一台個性があり、大変デリケートな楽器です 　お持ちの楽器に気になる点がありましたら、何でもご相談ください 　また、季節ごとの調整、演奏会前の調整なども承っております 　楽器が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、信頼の技術で調整いたします 主なメンテナンス価格（税込） ・弓毛替ヴァイオリン\5,500 ・弓毛替ヴィオラ\6,600 ・弓毛替チェロ\8,800 ・弓毛替コントラバス\11,000 ・駒交換ヴァイオリン\6,600～ ・駒交換ヴィオラ\8,800～ ・駒交換チェロ\13,200～ ・弓銀線皮巻\5,500～ ・クリーニング\4,400～ ・ペッグ調整\2,200～ ・ハガレ修理\3,300～ ・指板調整\4,400～ ・魂柱交換\3,300～ 　メンテナンス・調整内容によっては楽器・弓をお預かりする必要が御座います 　演奏会などの予定がある場合は御相談下さい 【本バイオリン関係ウェブサイト・ペーストして閲覧下さい】 ・仏蘭西名器閲覧サイトViolin docs会員登録して御楽しみ下さい https://violindocs.com/auteur/709/ ・英国BROMPTON’Sサイト過去の落札結果閲覧可能 https://www.bromptons.co/reference/makers/details/aldric-jean-francois.html ・仏蘭西Vichy落札時コメント英文 Up for this auction is: an old beautiful French violin I got in France from a violin private collector, with its label inside: " Rue de Seine, N°71, pres celle de Bussy, ALDRIC, Luthier a Paris, 1831 " as I tried to picture. This violin has a very nice old dark amber varnish on a golden base typical of the old Mirecourt makers, very elegant violin in a great playing condition, it just needs a new passionate player. To be noticed that there is no existing or past soundpost break on the violin. The wood is beautiful, especially on the back, the varnish is outstanding, very nice arching too as I tried to picture! Body back length: 35,8 cm. ALDRIC. - Very good luthier who worked for a long time in Paris.The oldest mark I've ever encountered of him was in a bass:Made by Aldric, luthier,rue des Arcis, 16.Paris, 1792.The others are dated from the rue de Seine- Saint-Germain, 71, where he remained until 1840, when his nephew Aubry took over his business.Most of Aldric's labels are handwritten; it also used a printed form, which reads as follows:Rue de Seine, 71, near bussy,Aldric Luthier in Paris 18.. Aldric's lutherie is remarkably well done; it begins with that of Lupot, although much inferior to the latter, the good French school.Its varnish is usually red and looks good, but a little too thick.There are also violas made of old Italian viols, whose craftsmanship attests to an offline skill. Jean-Francois Aldric is one of the great names in French making, of the same generation as Lupot and Pique. In his later years he made superb Stradivari copies modelled on originals which he obtained from Luigi Tarisio, and our violin is one of these ? a very faithful Strad copy displaying exquisite workmanship, with a real concert sound. Looking at this superb violin, you have to acknowledge that it all went a bit downhill with Vuillaume! The Paris makers of the previous generation just had an eye, making beautifully observed copies while retaining their own personality and idiosyncracy. Aldric is one of the lesser known makers of this period, often grouped with Thibout, but his work is very beautiful. The particular combination of precision and softness is very faithful to Stradivari as are all details of the arching and the model ? really it’s only the varnish which points to Paris. The condition is very good ? no cracks or damages to the back, ribs or scroll, just a small repaired crack under the chinrest and another short repaired crack above the left f-hole eye. The original varnish is very well preserved.