売れました。 戦前1930年代(昭和10年代)頃に作られた「青い目の男の子&女の子ペア」人形です。 なんと言っても戦前らしいリアルな顔立ちが大変、魅力的です。 飾るのにも大き過ぎず、小さ過ぎず存在感のあるベストなサイズです。 80年以上経過していますので、両手、両足を繋ぐゴムは不可抗力で自然に伸びきってダラ~ンとなっていましたのでゴムは交換しました。 大きさは約33㎝でしたが、伸びきっていたゴムを交換したら約30㎝になりました。 ゴムを交換した事により、手足はポーズが付けられる様になりましたので、より表情豊かとなりました。 頭、両手、両足は動かせます。 洋服も当時のオリジナルで破れもなく、人形本体も大きな痛みなく時代を考えると保存状態は良好です。 日中戦争が始まった1937年(昭和12)に玩具の輸出高は戦前の最高記録を達成し、日本製玩具の輸出は黄金期を迎えていました。 セルロイド玩具は金属玩具に次ぐ第2位の輸出額を誇る優秀な日本製玩具の1つでした。 セルロイドというのはニトロセルロースと樟脳で作られた、世界初のプラスティックと言われ、当初は象牙の代用品として作られ、玩具人形、鉛筆や石鹸のケース、眼鏡のフレーム、万年筆の軸などにも幅広く使われました。 野口雨情の童謡「青い目をした御人形は、アメリカ生まれのセルロイド」と歌われるほど人気だったのですが、実はアメリカ製ではなく殆どが日本製で作られて輸出されていました。 しかし燃えやすいという欠点があり市場から姿を消します。 1955年、セルロイド製品の火災事故が多発した事を受けアメリカで可燃物質規制法が成立。 これにより日本製のセルロイド玩具などは全てアメリカへ輸出出来なくなりました。 またこの出来事を期に世界的にセルロイドの消費が落ち込む事となり自然消滅的に製造量が激減しました。 歴史上、もっとも古い素材のひとつ「セルロイド」 ニトロセルロースと樟脳などから合成される樹脂で、加工性や着色性に優れており、これまでにもカラフルなセルロイド製品が数多く生み出されてきました。 しかし、紫外線での変色、製造過程での取り扱いが難しい事など繊細な一面を持ち合わせているため全てが手作業となり、量産に向かずに現在はアセテート素材が主流となっています。 「セルロイド」にしか出せない独特の色み、艶やかさ。 セルロイドは天然素材であるが故、原材料を長期間保管し十分に乾燥させる必要がある為、 現在主流の科学素材よりコストが高い素材です。 その繊細さゆえ希少価値が高く、全ての工程を手作業で職人が加工する為、量産が難しく高価な商品となっております。 また、「セルロイド」にしか出せない独特の色みや艶やかさに、 根強いファンも多いと言われている素材です。 繊細であるが故に、大切に一つ一つ作られていくセルロイドには、持つ人に愛情や暖かさを与え、持つ人の歴史までも語ってくれる魅力があります。 懐かしいのは見た目の雰囲気だけではありません。 セルロイドの材料である樟脳のあの特有な香りも懐かしさをより感じさせてくれることでしょう。 この香りを好きな方って結構多いみたいですね。私もそんな一人です。 そして最後に手触りです。 植物由来なので手に持った時の独特の感触が心地良いです。 2011年には、懐かしいセルロイド製品が日本の近代化を象徴する化学遺産に選ばれました。 化学と化学技術に関する貴重な歴史資料の保存と利用を推進する為、2005年度より化学遺産委員会を設置し、歴史資料の中でも特に貴重なものを認定する事により、文化遺産、産業遺産として次世代に伝え、化学に関する学術と教育の向上及び化学工業の発展に資することを目的としています。 化学遺産に選ばれたセルロイド「眺めて」「香って」「手に取って」楽しい三拍子揃ったセルロイドの人形を是非、ご堪能下さい。 4枚目、5枚目画像は参考資料で別途、出品予定です。 他にも色々と出品しています。 投稿者 コーストライン をクリックしたら他の出品が見れます。 基本的には直接会っての受け渡しとなりますが遠方の為、受け取りに来られない場合は別途、送料負担での発送も応談。 定形郵便なら最安値510円で送れます。 複数同包すると割安です。 是非、この機会にどうぞ。 他にも、『へぇ~』『ほぅ~』『何これ!』という様な懐かしい物を中心に沢山、出品していますので『お宝』探して下さい。 出品の品は、他でも併売していますので売り切れの場合はお許し下さい。 他で売れた場合は、出品自体を取り消させて頂く事があります。 出品に当たっては充分に説明する事を心掛けているつもりですが、何分、古い品も多く、見落としなども考えられますのでトラブルを避ける為にも、ご不明の点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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