ブルーノムナーリ 霧の中のサーカス アートとして素晴らしい絵本です。 状態はとても綺麗です。 希少品のため、値段が高めになっています。 ブルーノ・ムナーリ(1907~1998)は、造形、デザイン、建築、子どもたちのための造形教育など幅広い分野で独創的な仕事を残したミラノの作家で、近年、日本での再評価が高まり、絵本や芸術評論、プロダクト製品などの復刻が相次いでいる、注目の作家です。 この絵本の特徴は、写真の二枚目三枚目のように画材として普通の白い紙ではなく、トレーシングペーパーと色画用紙を使用している点です。 構成は三部構成になっています。 <第1部>サーカス小屋へ向かうまでの霧にけむるミラノの街をトレーシングペーパーで表現。ページをめくる度に霧の濃さがかわり、霧の街の中を歩みゆく臨場感が伝わります。 <第2部>サーカス小屋の中を描いた2部は、色画用紙に型抜きを施したページ。一色の色画用紙に黒一色の印刷なので、そのページには二色しか出てこないはずなんですが、ページごとに画用紙の色を変え、紙を切り抜くことで次ページ前ページの色が現れ、画面はカラフルに。サーカスの持つ楽しく幻想的な雰囲気が見事に表現されています。 <第3部> サーカス小屋を出た第三部では、再び霧の世界。乗り物や信号機などミラノの都市的なモチーフが描かれていた第一部の霧の世界とは対照的に、この第三部では草木など自然のモチーフがトレーシングペーパーに描かれています。 デザインもさることながら、こうした工夫によって文字なしで物語の展開を楽しませてくれるところもこの絵本の魅力です。
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