カバーがありません。 背部分に破れがあります。(写真③④) 全体的に折れがあります。(写真⑤) 70年以上前の発刊です。全体的にくすみがあります。 『土』 長塚 節:著 創元文庫 昭和28年 初版 縦:15cm 横:10.5cm 厚さ:1.8cm 「娘に読ませたい」と漱石に言わしめた! 明治の農民生活のリアルさが人間の本質を訴える普遍的名作。 茨城県地方の貧農勘次一家を中心に小作農の貧しさとそれに由来する貪欲、狡猾、利己心など、また彼らをとりかこむ自然の風物、年中行事などを驚くべきリアルな筆致で克明に描いた農民文学の記念碑的名作である。 漱石をして「余の娘が年頃になって、音楽会がどうだの、帝国座がどうだのと言い募る時分になったら、余は是非この『土』を読ましたいと思っている」と言わしめた。 長塚節(1879-1915) 1879(明治12年)、茨城県生れ。 正岡子規に師事。子規没後は同門の伊藤左千夫等と「馬酔木」を創刊、その教えを発展させるべく努力した。一方で写生文、小説も数多く発表し、長編小説『土』は夏目漱石の推薦で「東京朝日新聞」に連載された。農民文学の代表作といわれるこの作品の完成後、結核を病んだこともあって作歌の世界にもどり、晩年の優れた作品を残した。 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 『土』は、長塚節の長編小説。作者の郷里である茨城県鬼怒川沿いの農村を舞台に、貧農一家の生活を農村の自然や風俗・行事などと共に、写生文体で克明に描いた作品。長塚の唯一の長編小説で、農民文学の代表的作品とされる。 夏目漱石の推薦により、1910年(明治43年)6月13日から11月17日にかけて東京朝日新聞に連載。1912年(明治45年)5月19日に春陽堂より刊行され、漱石による序文『「土」に就て』が付された。1939年(昭和14年)に日活製作・内田吐夢監督によって映画化された。
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