表紙カバーにヨレがあります。(写真③) 30ページにわたり折れがあります。(写真④) 40年以上前の発刊です。全体的にくすみがあります。 『五番町夕霧楼』 水上 勉:著 新潮文庫 昭和55年 29刷 縦:15cm 横:10.5cm 厚さ:0.8cm フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 『五番町夕霧楼』は、水上勉の小説。1962年に文藝春秋新社で刊行。1958年の売春防止法施行まで存在していた京都市西部の五番町遊廓を舞台に、家族を養うために丹後からきた少女とその幼馴染である学生僧との悲恋を描いている。1956年に出た三島由紀夫の『金閣寺』へのアンサーとして書かれ、水上の代表作であり、1950年に起きた金閣寺放火事件と水上の実体験が題材になっている。この事件に関して各方面への取材を重ね、改めて1979年にノンフィクション『金閣炎上』(新潮社)を出版した。 戦後間もない昭和25年ごろ、丹後の寒村・樽泊の木樵の娘・夕子は、貧しい父、肺病の母と3人の妹のために京西陣の華街・五番町夕霧楼に自ら売られて遊女となる。西陣の織元の好色な老人・甚造の贔屓を得て、1年後には夕子は五番町で一、二を争う売れっ妓になっていた。だが夕子には同郷の幼友達であり、恋人である青年僧の正順がいた。夕子を妾にしようとしていた甚造は、正順が住み込んで修業している鳳閣寺の住職に彼の廓通いを密告する。夕子はその頃から体の不調を訴え、肺病を患い入院してしまう。一方、信徒の浄財で豪遊する寺の高僧たちの姿を見て、正順は修行に幻滅していた。ある日、住職と衝突した正順は幻滅と怒りから寺に放火し、逮捕されたのち留置場で自殺する。新聞で事件を知った夕子は病院を抜け出して故郷の与謝へひとり戻り、正順を追って自ら生命を絶った。
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