六本木が舞台の近未来小説です。 大沢氏は、過去のインタビューでこの作品についてこう語っています。 ”ぼくは主人公が差別されるような小説を書きたかった。しかし、今の日本の出版状況のなかでは、差別される人物を書くと出版は不可能。だから架空の状況のなかで辛うじて主人公がマイノリティーとして差別される、差別に耐えながら真実を追求していくというストーリーを作ったんです。それがまず「B・D・T」という骨子を考えたときの最大の動機です。 当初、もっと遊びに徹した作品にしようと思っていたけど、設定とかけ離すことができない多国籍化の問題を考えていったとき、非常に危険なことに気づいたんです。それは単純なエンタテインメントにしてしまうと、外国人は怖いですよ、外国人を入れてはだめですよ、という安直な警鐘のメッセージをもたせた作品になりかねないという危惧です。 それはぼくの考えとまったく相反します。出稼ぎで日本に来てるとしても、彼らは同じ人間である以上、快楽を求める。酒を飲み、女性を欲し、恋愛をする。これは当然の成り行きで、止められるものではなく、止めたらおかしい。もう見ない振りもできないし、排斥もできない。それを早く行政が理解し、対処しないとこういう事態になるというのが「B・D・T」のメッセージです。” 是非、著者の以上のコメントとともに読み進んでください。 帯付きの美品です。
| 価格 | 980円 |
| ジャンル | その他 |
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