7/14 (月) むせる—俺は走る。理由なんて、とっくに捨てた。 （投稿ID : 1hdui2）

みんな～！こんにちは！
バイクツーリングクラブのお兄さんだよ！

今日はね、みんなといっしょに、バイクでいろんなところへお出かけしたいなって思って、
新しいおともだちを大募集しちゃうよ！

バイクにのって、風を感じて、みんなで「いち、に、さん！」って元気に走ろう！
「バイクにのったことがないよ～」っていうおともだちも大丈夫！
お兄さんや、やさしい仲間たちが、しっかりサポートするから安心してね！

みんなで力を合わせて、楽しい思い出をいっぱいつくろう！
「やってみたい！」って思ったら、元気に手をあげて、お兄さんに教えてね！

さあ、みんなでバイクツーリング、はじめてみよう！
お兄さん、みんなの参加を、心から待ってるよ！











ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
世も人も、流れては消える。
残るものなど、何もない。
——『方丈記』


何かを探しているわけじゃない。
何かを信じているわけでもない。
ただ、ここではないどこかへ。
それだけが、俺を走らせる。

人間は脆い。世界も同じだ。
熱くなるのもいいが、それは長くは続かない。
ならば冷えた風の中に、静かな時間を置いていけばいい。

【条件はひとつ。沈黙に耐えられること。】

・余計な会話はいらない
・ペースもスタイルも自由
・集合も解散も、誰かが決めることじゃない
・ただ、同じ時間に、同じ風を感じられるなら、それでいい

走る先に何があるかなんて、考えたことはない。
だが、止まってしまえば終わる。
走り続けることでしか、生きていけない男たちがいる。

そんな連中と出会いたいとは思わない。
だが、もし、同じものを見ている奴がいるなら——
共に走ることくらいは、できるかもしれない。

連絡は、任意だ。
こちらからは、何もしない。

……それが俺のやり方だ。


【バイクツーリンググループ “SCOPE DOG RIDERS”
——それでも俺たちは走る】

「生き延びてしまった…… だから走るだけだ……
終わる日まで……」

かつて、戦場があった。
生きることに意味はなく、死ぬことにも価値はなかった。
ただ機械の一部として、血と鉄の中を駆け抜けた。
……あれから、何年が過ぎただろう。

戦争は終わった。
だが俺たちの中の戦場は、まだ終わっていない。

今はただ、機械がバイクに変わっただけだ。
引き金はない。だがスロットルがある。
銃声の代わりに、エンジンの鼓動が鳴る。
煙の代わりに、風を吐く。

——風を切って走る。
それが、俺たちに残された唯一の祈り。

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。

人も街も、この道も、すべては過去になる。
それでも俺たちは、前に進むしかない。



【SCOPE DOG RIDERS 概要】

・月に1〜2回、茨城、福島の峠・廃道・海沿いを走行
・沈黙を大切にする少人数制。無線、雑談、騒ぎは不要
・ルールはひとつ：命を守ること。それ以外は各自の責任で
・125cc〜大型まで問わず。カスタム、ボロ車、アドベンチャー歓迎
・元ミリタリー、メカ好き、哲学者気質の走り屋、求ム

——この世界に、絶対なんてない。
信じるものは、足元のタイヤだけだ。

「もし、お前も生き残った側なら。
……そのうち、どこかの道で会うことになるさ。」


参加希望者は、DMを。
だが言っておく——
こちらから名を訊くことはない。
ただ、黙って走り、黙って別れる。
それが“こっち側”の流儀だ。




【SCOPE DOG RIDERS - RED LINE DIVISION】

「強さとは、孤独に耐えることだ。
真に生き残るのは、情も理屈も持たない者だけだ。」
——レッドショルダー訓練記録より


この世界に、正義も、平和もない。
あるのは、強さと結果だけだ。
選ばれた者は生き残る。
選ばれなかった者は、土に還る。

俺たちは、かつてそう教え込まれた。
狂気の中で鍛えられ、血の中で試され、
何ひとつ信じないことを「忠誠」と呼ばされた。

だが——今、俺は別の道を走っている。

武器は捨てた。
けれど、心の奥にはまだ赤い影が残っている。
あの肩に刻まれた紅（くれない）は、消えない。

それでも、もう命令はいらない。仲間も、軍も。
必要なのは、静かに走るだけの力。
そして風を斬る鋼鉄の意思。



【SCOPE DOG RIDERS - RED LINE DIVISION 概要】

・選ばれし者のための孤高のツーリングチーム
・無駄な会話、馴れ合い、自己紹介は禁止
・月1〜2回、茨城、福島各地を無音で縦断
・参加条件：生き残る覚悟があること。それだけだ
・搭乗機体（推奨）：SUZUKI V-Strom
・識別マーク：左肩に赤（Red Line）を装備すること


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「レッドショルダー？ そんな部隊はもう存在しない。
だが……背負ったまま走る男たちは、まだいる。」

これを読んでも、何も感じないなら、立ち止まってくれ。
だがもし、過去の炎が胸の奥でまだ燻っているなら——
その火を、スロットルで再点火しろ。

風の中に、待っている者がいる。

——生き残った者同士でしか、交わせない沈黙がある。

世の中にある人と栖（すみか）と、またかくのごとし。