鹿茸(ろくじょう)、地黄(じおう)、杜仲(とちゅう)、山薬(さんやく)、茯苓(ぶくりょう)、山茱萸(さんしゅゆ)、菟絲子(としし)を含む漢方処方の効果と特徴の解説です。これらの生薬は、** 補腎(腎の機能を強化する)**を中心に、体力増強や滋養強壮を目的とした処方に多く用いられます。 台湾の漢方医クリニックで買いました。今妊娠中で飲めないので売ります。 --- 1. 各生薬の主な作用 ① 鹿茸(ろくじょう)** - **効果**:腎陽を補い、精血(生命エネルギーの源)を増強。 - **適応症状**:虚弱体質、冷え症、性機能低下、疲労感。 ② 地黄(じおう)** - **効果**:腎陰を滋養し、血を補う(主に「熟地黄」を使用)。 - **適応症状**:ほてり、のぼせ、口の乾き、老化予防。 ③ 杜仲(とちゅう)** - **効果**:肝腎を補い、腰や膝の痛みを緩和。 - **適応症状**:腰痛、関節痛、筋力低下。 ④ 山薬(さんやく)** - **効果**:脾と腎を補い、消化吸収を助ける。 - **適応症状**:食欲不振、下痢、虚弱体質。 ⑤ 茯苓(ぶくりょう)** - **効果**:利水(余分な水分を排出)、健脾(消化機能を改善)。 - **適応症状**:むくみ、めまい、胃腸虚弱。 ⑥ 山茱萸(さんしゅゆ)** - **効果**:肝腎を補い、精気を固める(漏れを防ぐ)。 - **適応症状**:頻尿、遺精、多汗、耳鳴り。 ⑦ 菟絲子(としし)** - **効果**:腎陽と腎陰をバランスよく補い、視力や生殖機能をサポート。 - **適応症状**:視力低下、不妊症、腰のだるさ。 2. 処方全体の効果 これらの生薬を組み合わせることで、以下のような総合的な作用が期待されます: - **腎の陰陽両方の補填**: 「鹿茸」や「菟絲子」で腎陽(温める力)を、「地黄」や「山茱萸」で腎陰(潤いと冷却)を補い、バランスを整えます。 - **筋骨の強化**: 「杜仲」「山茱萸」が腰や膝の弱りを改善。 - **老化・虚弱体質の改善**: 「鹿茸」「地黄」が生命力(精)を補い、疲労回復や免疫力向上をサポート。 - **生殖機能の調整**: 不妊、月経不順、EDなどにアプローチ。 - **水分代謝の正常化**: 「茯苓」がむくみや頻尿を改善。 3. 適応する症状の例 - 慢性的な疲労感や腰痛 - 冷え性や頻尿(特に夜間) - 加齢による体力・精力の低下 - 耳鳴り、めまい、白髪が気になる - 性機能の衰えや不妊症 - 胃腸虚弱やむくみ 4. 注意点 - **体質との適合性**: 「鹿茸」は温性の生薬のため、**ほてりや高血圧のある人**には不向きな場合があります。 「地黄」は滋膩(じねい:胃に負担をかける性質)があるため、**胃腸が弱い人**は消化不良を起こす可能性があります。 - **相互作用**: 他の漢方薬や西洋薬(例:降圧剤、利尿剤)との併用時は注意が必要です。 - **専門家の指導**: 自己判断で長期服用せず、漢方医や薬剤師に相談ください。 まとめ** この処方は、**腎の陰陽両方を補い、筋骨や生殖機能を強化する**ことを目的とした「補腎剤」です。加齢や過労による虚弱体質、腰痛、精力減退などに用いられますが、体質や症状に合わせて調整が必要です。服用の際は、漢方の専門家に相談し、自身の状態(陰虚・陽虚・気虚など)に合った選択をすることが重要です。
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