人々は大きな流れの砂粒の流砂に飲み込まれていく。 砂時計のように、それを逆向きにしてもまた、やはり人々は飲み込まれ、堕ちていく。 何が君の幸せ?何をして喜ぶ?わからせないように終わらせようとする人々がいる限り、この、世の、流れは、止まらない。 この手に掴めるほどの砂粒しか、僕にはすくえなくて、ただ飲み込まれていく人々を眺めながら、私は手を合わせ、「せめて幸福のままに終われるように」と祈る。 人々の幸福に解などないかのように見えて、実は唯一の光に集約される。情報がスペクトラムに分光されているだけで、七色に見えるその光は、実は白一色なのだ。 他の光が集まらないように、青を追わせ、赤を追わせ、緑を追わせるように、仕向けられているだけで。 しかし、赤を追う人に、白が真理とどう説けようか?彼らには、赤さは白から分かれたものとは気付けぬのだ。 赤を選ばせる計略の道すがら、その先には流砂と奈落があると気付きもせずに。 そう思いながらまた、流砂に飲み込まれる砂つぶを眺め、私は手を合わせる。 「せめて幸福のままに終われますように。」 ……そんな言葉に何か意味を感じられる男性ないし女性を募集します。
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