屋外ビオトープで飼っている姫タニシが赤ちゃんを産んでくれたようです。大きさは0.5-1cm程度で、お渡しする大きさはランダムになってしまいますが、1匹50円でお譲りします。市場価格は大人の個体だと1匹250円ほど。 --------------------- アクアリウムではお掃除生体として人気のヒメタニシは、在来種の淡水貝で比較的低水温に強いため、室内の水槽はもちろん、変化の多い屋外のビオトープでも飼育することができます。 また、コケを食べてきれいにしてくれるだけでなく、水中の余分な養分を吸収するろ過摂食という能力を持っており、水質維持にも効果的です。ヒメタニシは、アクアリウムでタニシといえばヒメタニシを指すといっても過言ではないほど、ポピュラーな生き物です。 日本に幅広く生息する淡水性の巻貝で、田んぼや用水路、沼など水流が緩やかな場所を好み、身近な水辺でもよく見かけます。 大きさは成長しても3cmほどで、水槽やビオトープに入れてもそこまで主張しない、導入しやすいサイズが人気の理由の1つです。 体色や殻の色は茶褐色~灰色ですが、コケが生えて緑色に見えることも少なくありません。寿命は、2~4年程度です。ヒメタニシは夜に活動する夜行性で、昼間はあまり動かず砂に潜ってじっとしていることが多いです。暗くなると活動を始め、もそもそと動きながらコケや藻などを食べる姿を観察することができるでしょう。 また、卵ではなく稚貝を産む“卵胎生”の貝で、淡水環境で繁殖するのも特徴です。 1回の出産で3匹ほどの稚貝が産まれます。卵を産む種類よりも生存率が高いため、水槽の中で増やすことができます。ヒメタニシは雑食性ですので、コケ・枯れた水草・魚が食べ残した餌など、植物性のものから肉食性の餌まで口にします。さらに、水中の余分な養分や植物プランクトンを取り込んで吸収する『ろ過摂食』という能力も持ち合わせていて、水質浄化能力も高いです。このろ過摂食は餌が不足しがちな環境下で盛んに行うことが知られています。環境の変化に強く大抵の環境で飼育ができるヒメタニシは、室内屋外問わず導入できますが、どちらかといえばビオトープの方が状態良く飼育しやすいです。これはヒメタニシが得意とする水質が関係しています。 ビオトープはバクテリアが豊富で水草なども育成しやすいため、水質を酸性に傾ける硝酸塩が蓄積しづらく飼育水の硬度が下がりにくいのが特徴です。 この飼育水の硬度は、貝類の健康維持や殻の形成しやすさに関わるため、硬度を保てるビオトープの方がヒメタニシの調子が上がり、繁殖もしやすい傾向にあるというわけです。 しかし、硬度が高い飼育水でなければ飼育できないというわけではないため、室内の水槽でも問題なく飼育できます。 室内飼育の場合は、水質があまりに酸性に傾き硬度が下がると体調をくずすことがありますので、定期的に水換えをして弱酸性から中性(pH6.0~7.0)に保てるよう心がけましょう。
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