文庫本 長編小説 帯の「幸福かどうかは問題じゃない」の一言で衝動買いした記憶 大学生のスタートを失敗し引きこもりになってしまった長男とそれをとりまく家族の話 テレビドラマ化もされていたらしいです(5枚目画像参照) 元々村上龍は子供の頃に親の本棚にあった限りなく透明に近いブルーを勝手に読んでなんじゃこりゃ、と思いコインロッカー・ベイビーズやテニスボーイの憂鬱を10代の頃に読んで辟易してしまい遠ざかっていました。 この本も村上龍とは認識せずに買っていました。 そして今まで読んだ村上龍とこの村上龍は違う人なのか?と思ってしまうような小説でした。 引きこもりの長男と両親と妹、みんなそれぞれ家族を思いそれでも人間だから完璧ではなく。 各々が自分の人生を自分で選びそれぞれ家族として再生していくのがすごくよかった 解説斎藤環さんのタイトル 「リアリで厳密で、すこし寂しい希望を」 という文章も胸にささる。 裏表紙の解説(5枚目画像)だと妹の知美は援助交際をしているような書き方だけど本文にはそういった描写はなく私が読み落としたのかドラマの設定なのか… 妹の学校における女子のグループの描写と捉え方や元引きこもりの人のロッドマンの映画の捉え方、弁護士のDVの被害者と加害者の見解は実に見事でいつも付き合った男がみんなDVだという女の人のロジックがわかって胸がすっとした。 あとがきの「この小説は2001年の七月に箱根で書き上げられた」であー村上龍だと思ったりもして。 限りなく透明に近いブルーなどで村上龍を遠ざけていた人もぜひ読んでみてください 痛みはありませんが経年劣化、多少の日焼け等あります。 中古品です ご理解の上よろしくおねがいします 歌舞伎町、新大久保付近で手渡しか 改札を出ずに受け取りたい方は新大久保駅、大久保駅南口、西武新宿線北口、東新宿駅の大江戸線、副都心線の改札越しの受け渡しが可能です プロフィールに目を通してからお問い合わせください
最後の家族 村上龍 幻冬舎文庫 20円 東京 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。