封入特典】解説リーフレット/ポストカード これは、おとぎ話か悪夢か 蘇る独裁者たちの嘲笑と陶酔の晩餐がいま始まる 深い霞に覆われた色のない廃墟の中で男たちが蠢いている。ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニなど第二次世界大戦時に世界を牛耳っていた独裁者たちだ。煉獄の晩餐が始まると、お互いの悪行を嘲笑し、揶揄し、己の陶酔に浸っている。〈地獄〉のようなこの場所で〈天国〉へと続く扉が開くのを待っているのだろうか… ダンテの「神曲」を彷彿とさせる冥界を舞台に、神の審判を受けるため20世紀の独裁者たちが天国の門を目指し彷徨う姿が、時には滑稽に、時には暴力的にそしてシュールに我々の生きる現代を貫き、未来を予言する。圧倒的な映像、震撼する音響とともに描いた、全く新しい史劇が誕生した。 監督は、『孤独な声』(78)『日陽はしづかに発酵し…』(88)『精神(こころ)の声』(95)『エルミタージュ幻想』(02)『太陽』(05)『ファウスト』(11)『フランコフォニア ルーブルの記憶』(15)などで知られ、日本でも多くのファンを持つアレクサンドル・ソクーロフ。 歴史上全くあり得ないその映像、親しげに語り合い、笑い合い、罵り合う独裁者たちの姿は、気の遠くなるような量のアーカイヴ素材からのみで構築された。すべて彼らの存命中に撮影された実際の映像が使われているのだ。 さらに独裁者たちの語るセリフは、いずれも過去の手記や実際の発言の引用から成っている。そう遠くない過去に死んだ4人を蘇らせ、完成まで6年の歳月を要した本作は、鬼才ソクーロフの近現代史への最大の挑戦作なのである 新品未開封
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