~不登校児・生徒の学習支援に関心をお持ちの保護者様へ ~学齢期のお子様をお持ちの親御様へ ~大人の学びなおしにご興味のある皆様へ ~ペアレントトレーニング・プレイセラピー・学習支援 ~各種コンサルテーション 【12月】個別相談会の申し込み受付中 12月15日(日) 「お問い合わせ」ボタンより、お気軽にお問い合わせくださいませ。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ いつもお読みいただきありがとうございます。 昨日12月13日の投稿では、「我が子が自分を見上げているときについて考える」と題しまして、フロイトの精神分析理論にございます心理性的発達段階の「口唇期」を取り上げ、さらに授乳におきます母親と子どものありようについてお伝えいたしました。 振り返ってみますと、昨日お伝えした母子のありようのなかには、11月4日投稿の「生涯発達って何ですか?」の視点、「生物」「心理」「社会」が混在していたように思われます。 何か、フロイトの精神分析理論の一部分を取り上げたにもかかわらず、生涯発達の視点で終わるというのは、妙なことでもございますね。 そこで今日は、昨日の投稿を取り上げ、実際に、「生物」「心理」「社会」に突き合わせてみることを試みたいと存じます。 題しまして「子どもの発達の中身ってなんですか?」 レシートや〇〇伝票を家計簿に突き合わせて確かめるように、解答を答え合わせで突き合わせるように、子どもの発達の中身を確かめられたらと存じます。 それではどうぞよろしくお願いいたします。 【「生物」「心理」「社会」とは】 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ 「生物」「心理」「社会」とは何か。 11月4日投稿より引用してお伝えいたします。 『そこでまず、「生物」「心理」「社会」という三つのグループについてお伝えしておこうと思います。 まず「生物」グループには、身体そのものや知能が入り、「心理」グループには、一人の人間によるものの見方や見たもの、考え方や考えたこと、しゃべり方やしゃべったことなどが入ります。「社会」グループには、二人以上の人間のあいだで比べられたり、まとめられたりしてわかったこと、似ているところや違っているところなどが入ります。』 【フロイトが「心理」】 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ こちらの定義にしたがえば、昨日お伝えいたしましたフロイトの精神分析理論の発達段階ならびにその一つであります「口唇期」は、「心理」に当てはまるのではないかと思われます。 より詳しく申し上げますと、フロイトが自分の考えにもとづき、人は発達とともにその段階に応じた欲動の向け先があると考えたことでありまして、主張したものの見方や考え方が「欲動」、精神分析理論ならびにそのなかの心理性的発達段階や「口唇期」が考えたことであるととらえられます。 言わずもがな、「心理」性的発達段階でもありますもの。 このようなことから、やはり昨日お伝えいたしましたフロイトの精神分析理論の発達段階ならびにその一つであります「口唇期」は、「心理」に当てはまると考えられるのです。 【母子関係が「社会」】 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ それでは、「社会」は、昨日の投稿のなかの何に当てはまるように思われたのかと申しますと、母子関係でありました。 具体的にはつぎの箇所であります。 『むしろ重要なのは、「乳を吸っているわが子」の吸い付き方や抱かれ方を感じながらお母様がそこに存在していることであると思われるのです。 すなわち、子どもはお母様の乳を吸いながらお母様を見上げてお母様の表情なり微動なりを見ている。 やがて、自分の吸い付き方で母親が動く、動じる、目を合わせる、声をかけるといった動きを引き出すことが「ある」ことに気づく。』 これらの相互作用が、「社会」的側面である、二人以上の人間のあいだで比べられたり、まとめられたりしてわかったこと、似ているところや違っているとしてわかったことに当てはまると思われるのです。 お母様は授乳というかかわりのなかで、自分の身体の一部から知覚される感覚によってわが子の変化を感じ取る、この過程はまさに、お母様が「いまとそれより前」を無意識に比べられて感じ取った賜物であります。 【「生物」としての子ども】 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ そして、「生物」はと申しますと、乳児すなわち子どもでありました。 昨日の投稿におきますその箇所とは、2つの部分が挙げられます。 1.『授乳をしながらスマホを見ている母親の表情をわが子に見せることは、この時期の子どもの表情認知に非常に有用であるとさえ思われるのです。』 2.『すなわち、子どもはお母様の乳を吸いながらお母様を見上げてお母様の表情なり微動なりを見ている。 やがて、自分の吸い付き方で母親が動く、動じる、目を合わせる、声をかけるといった動きを引き出すことが「ある」ことに気づく。』 これらは、乳児にとって見ることや聞こえること感じることに関することであり、身体そのものや知能のありかを思わせることから「生物」に当てはまると思われます。 ところで、生まれたばかりの乳児ははっきりと見えていないことをご存じですか? 乳児は、近視のようにぼやけて見えているそうなのであります。 けれども、母親に抱かれたときの、母親との距離程度は見えているそうなのです。 そのような乳児がやがて1歳を迎えるころには「はっきり見える」ようになっていくとされているんですね。 そのためかどうかはわかりませんが、乳児がときどき、いきなり、じっとこちらを見つめたりすることがございますね。 あれにはドキッとすることがございますね。 「え?いま、何かしちゃったかしら?」 けれども、乳児の発達について知れば知るほど、それが乳児ゆえのことなのだと理解されるのです。 考えることができるようなことばがまだ開花していない乳児に、「あ、いま考えてる考えてる」と思えるような。 「そぉ~考えているんですねぇ~」 それは「心理」の側面であることばで考えているのではなく、この子はいま、「生物」の側面である神経で考えていると仮定できるような。 昨日の投稿で取り上げました0か月~1歳のあいだというのは、そういう時期でありまして、アイコンタクトと同じくらい、わが子が見ようとするものを見せて差し上げるようなお気持ちも大切ではないかと思われます。 さて、話を元に戻しますと、このようなわけで、子ども自体は「生物」に当てはまると考えられるのです。 以上のことから、 子どもの発達を考えるとき、生涯発達の観点が自ずと混入してしまい、子どもの発達の中身は「生物」「心理」「社会」の側面から語らざるを得ないことが判明いたしました。 いかがでしたでしょうか。 今日も最後までお読みくださりありがとうございました。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
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