・ドイツで1920年に製作されたバイオリンの出品です。オリジナルのラベルが変わっていて側板左側の中央部に張られているため、外部からは少し確認しずらくあえてf字孔からも分かるようにオリジナルに忠実に手書きで製作したものを裏板に張っています。 ラベルには「Rop.A.Wyeisk.Ratibou 1920」と書かれていますが、内容については調べてみましたが詳しくはわかりませんでした。 使用の木材は表板の細かい目の詰まったスプルースも、虎杢目の出た裏板・側板とも良い材料が使用されています。全体的には大きな傷や割れもない健康的なヴァイオリンですが裏板の接合部が外見では少し開き気味に見受けられましたので、確認の意味からも一旦表板をはがし確認を行いました。写真にもアップしましたがその接合部は丁寧にパッチ材で完全に接着されており、演奏には全く影響のないことを確認しました。また100年以上前のヴァイオリンではよく見受けられますがコーナーブロックが全くなかったり、あっても下部だけという状況ですが、このヴァイオリンは丁寧にしっかりと上部・下部ともコーナーブロックが施されていました。また裏板の魂柱が経つ位置が若干薄めに感じられましたので補強の意味で薄いパッチ材を施しています。そして一部汚れやニスの劣化も見られましたので、表板接着後に若干サンドペーパーをかけオリジナルのニスで複数回リペイントを行ってます。・肝心の音の方は4弦ともバランスよくなり温かみのある、ふくよかな丸みのある素晴らしい音で響いてくれます。この音は新作物や中国製の楽器ではなかなか表現できない音だと思います。ただ音に関しては人様々の感じ方がありますので、へたくそで聞きずらい演奏ですが、音源としてyou tubeにアップしていますので、関心のある方はURLをコピペの上お聞きください。 https://youtu.be/oKAr0K4Z1l4 ・付属品:ケースはこのヴァイオリンがヨーロッパから届いたときに入っていた、味わい深い木製の茶色のひょうたん型モノが付属します。弓:ヨーロッパから届いたOLD弓が付属します。新品の馬毛に交換済みです。弦:ナイロン弦の新品を張っています。フィッティング類はオリジナルのモノが劣化も見られましたので新品の装飾付きの黒檀性を調整後取り付けています。 ・重量:フィッティング込みで527g(フィッティング類の重量が重いため少し重めです) ・サイズ:全長ー591mm、ボディー358mm アッパー163mm、ミドルー110mm、ロアー206mm。 ネック長:129mm ボディーストップ長:197m とほぼ標準の弦長。
温かくふくよかな響きの◆独1920年製 4/4◆... 滋賀 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。