サイズ:全長68cm 重さ:2.8kg 写真の大きなのこぎりは、日本の伝統的な製材用道具である「前挽大鋸(まえびきおが)」と呼ばれる大変貴重な古物品です。 かなり赤サビが深く進行しているように見えますが、適切な手順を踏めば十分にサビを落とし、修復することが可能です。実用できるレベルまで復活させるための、具体的な修復手順をまとめました。 🪵 前挽大鋸の修復手順 1. 粗いサビの除去 金属スクレーパーやカッターの刃を寝かせ、表面の浮き上がっているガサガサしたサビをこそぎ落とします。 無理に力を入れると金属を深く傷つけてしまうため、刃を滑らせるように優しく削るのがコツです。 2. サビ落とし・洗浄 サビ取り液(クエン酸水、灯油、または市販のサビ落とし剤)を塗布します。 真鍮(しんちゅう)ブラシや、粗め(#120〜#240程度)の耐水ペーパー(サンドペーパー)に灯油などをつけながら、一定の方向に沿って磨きます。 円を描くように擦ると傷が目立つため、必ず刃の縦方向または横方向へ直線的に磨き、ヘアラインを揃えるのが綺麗に仕上げるポイントです。 3. 歪み(ひずみ)の確認・調整 磨き終わったら、平らな場所に置いて「ブレード全体の歪み」を確認します。 もし反りや曲がりがある場合は、アンビル(金床)などの上で木槌や銅ハンマーを使い、金属を傷つけないよう慎重に叩いて真っ直ぐに調整します。 ※鉄が硬く脆くなっている場合、強く叩きすぎると割れる原因になるため細心の注意を払ってください。 4. 目立て(刃研ぎ)とアサリ出し 目立て(シャープニング):のこぎり用の「ヤスリ(両刃ヤスリ)」を使い、一刃ずつ角度を合わせて丁寧に研いでいきます。 アサリ出し:前挽大鋸のような大型の鋸は、切削時にブレードが木に挟まれて動かなくなるのを防ぐため、刃を交互に少しだけ外側へ傾ける「アサリ(セット)」の調整が必要です。 5. 取っ手(柄)の製作・取り付け もし取っ手部分が失われている場合は、持ちやすい木材(樫や栗など硬い木)を削って新しい柄を製作し、しっかりと固定します。 6. 防錆処理 最後にパーツクリーナーなどで全体の油分やカスを完全に拭き取ります。 仕上げに刃物用の椿油や防錆潤滑剤(CRCなど)を薄く塗り広げることで、サビの再発を防ぎます。
古道具大鋸 夏休みの自由研究にお薦め 埼玉 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。