
ウォーターサーバーは贅沢?贅沢品といわれる理由と現状を詳しく分析
近年は、ウォーターサーバーを導入する家庭が増えています。
しかし、周囲にウォーターサーバーを家庭で導入する話をすると、「贅沢」とか「お金持ち」などと言われた経験がある人も少なくありません。
この記事では、ウォーターサーバーを贅沢品を感じる人の心理や、節約できる方法を紹介します。
ウォーターサーバーはなぜ贅沢だと思われる?その心理は?

まずは、ウォーターサーバーが贅沢品だと思われる理由について分析していきます。
水は水道から出るのに別途で水を購入するから
まず考えられるのは、水道水があるのに別途で水にお金を出していることでしょう。
先進国であっても、水道水が飲める国はそう多くはありません。
しかし、幸いにも日本では、全国どこでも水道水を飲める環境が整っています。
それにも関わらず、わざわざ水道水以外の水にお金を支払うわけです。
日本に住んでいると、よほどの田舎または古い建物でもない限り、水道水を引かないという選択肢はありません。
つまり、ウォーターサーバーを使って水道水を飲まないとしても、水道代はかかります。
また、日本ではレストランなどでも水は無料でもらえるのが当たり前で、多くの方にとって「水=タダ同然で飲めるもの」という意識がある可能性は否めません。
「飲める水があるなら水道水を飲めばいいじゃない」と思う人からすれば、もっと他にお金を使うべきところはあるのではないか?と考える人もいるでしょう。
「水道水以上にお金をかける必要のない水にお金をかけているということは、贅沢できるくらいお金に余裕がある」と捉える方が多いようです。
水の味なんてどれも同じと思っているから
次の理由は、「水の味なんてどれも同じ」と考えていることが挙げられます。
一般的に水は、味がしないものとして捉えられているものです。
そのため「どの水を飲んでも、水である以上味はしない」、つまり、「どの水を飲んでも味は変わらない」と考えている方も少なくありません。
そもそも、飲み水の味自体を気にしたことがない人も多いです。
コンビニなどでミネラルウォーターや天然水が販売されていることも多いですが、「味がしない飲み物にお金を出す意味がわからない・・・」と、お茶などの味がついている飲み物を買う方も多いのではないでしょうか。
電気代もかかりそうだし場所も取るから
最後に考えられる理由は、「水代だけではなく電気代もかかる」と感じていることが挙げられます。
ウォーターサーバーは、冷水や温水の状態をキープすることで、いつでも適温の水を飲めます。
そのため、水温をキープするために電気を使うので、電気代が月に「300円~1,000円」程度かかるのです。
「冷水を飲みたければ冷蔵庫で冷やせばいい!」
「温水を飲みたければその都度やかんやポットで温めればいい!」
と考えている方にとっては、なぜ余計な電気代を払ってまでウォーターサーバーを導入するか分からないという方もいます。
また、ウォーターサーバーを置くには少なからずスペースが必要です。
1LDKの集合住宅など、部屋の数が多くなく、決して広いとはいえない家に住んでいる方にとっては、ウォーターサーバーを置くスペースの確保さえ簡単ではありません。
そういう方にとっては、ウォーターサーバーを置ける場所がある=それだけ広い家に住んでいる=お金持ち=ウォーターサーバーは贅沢品という式が成り立つのではないでしょうか。
本当にウォーターサーバーは贅沢なのか?
さてここまでで、「ウォーターサーバーを贅沢だ」と考えている方の心理についてみてきましたが、本当にそうなのでしょうか。
最近はウォーターサーバー市場もかなり変化をしており、その心理とのズレが生じているようです。
では以降は、ウォーターサーバーが本当に贅沢品なのかどうかについて分析していきます。
個人差はあるが、昔に比べて導入のハードルは低くなっている
そもそも、ウォーターサーバーは贅沢だと感じるかどうかには個人差があります。
1,000円のラーメンを贅沢だと思う人がいれば、贅沢でないと思う人もいるのと同じです。
以前のウォーターサーバーは病院や販売店など、法人だけのものでした。
しかし、近年は家庭用のウォーターサーバーも増えています。
一人暮らしの女性でも気軽に組み立てられる軽量タイプなど、家庭で導入しやすいサーバーが増えているため、一般家庭での導入ハードルは、昔に比べてかなり低くなっているといえるでしょう。
家庭用ウォーターサーバーの需要が増えると同時に、ウォーターサーバーを提供するメーカーも増えています。
そのため、家庭用ウォーターサーバーの市場が活性化し、ウォーターサーバー本体や水の品質競争はもちろん、価格競争も発生しているのです。
以前に比べて、ランニングコストも下がっていて、安くおいしい水が飲めるウォーターサーバーが増えています。
大体は、月々数千円程度負担なので、そう負担に感じることも少なくなりました。
ウォーターサーバーも多様化している
家庭用ウォーターサーバーが増えるにつれて、ウォーターサーバーも多様化しています。
たとえば、病院や販売店と違って広いスペースのない家庭でもウォーターサーバーを導入できるように、カウンターの上などに置ける卓上タイプのウォーターサーバーが誕生しました。
また床置きタイプでも、雑誌一冊分程度のスペースがあれば設置できてしまうため、場所を取ること自体がなくなっています。
他にも需要は細分化し、カードリッジを入れることで炭酸水や水素水が飲めるウォーターサーバーも、美容や健康を気にする方に人気となっています。
また「次世代ウォーターサーバー」と呼ばれる「水道直結型ウォーターサーバー」では、定額でキレイな水が飲み放題になるとあり、特に人気を集めているのです。
このタイプは月3,000円台から利用でき、水代も水道代以外かからないため、コストを気にする方から人気を集めているウォーターサーバータイプといえるでしょう。
ユーザーの価値観も変化している
ウォーターサーバーを取り巻く環境の最大の変化は、ユーザーの価値観に表れています。
最近は健康や美容への意識が高まり、体にいいものであれば積極的に投資したいと考えている人が、いまもなお増加中です。
そのため、特にミネラルなどが豊富な天然水やミネラルウォーターは、健康への投資として人気を博しています。
また、子供にも小さい頃から体にいいものを与えたいと考えている親が増えていて、妊婦さんや小さな子を持つママの間でもウォーターサーバーは人気です。
女性の社会進出も進み、出産後も働き続ける女性が増えています。
そのため、帰宅後すぐにお湯を使えるようになど、時短目的でウォーターサーバーを導入する方も少なくありません。
ウォーターサーバーを実際に使っている人の意見

今度は、ウォーターサーバーを実際に使っている人の意見を見てみましょう。
水道水は、都道府県なので厳重に管理されているものの、完全には信用できないと感じている方も少なくありません。
どうせ飲むならおいしいものを飲みたいと、ウォーターサーバーを導入するケースです。
もちろん、ウォーターサーバーの水の値段は、メーカーによって大きく異なります。
高額なメーカーであれば24Lで、4,000円から5,000円することも少なくありません。
しかし、安いメーカーであれば1Lあたり約100円など、市販のペットボトルの水より安いことも。
送料などの追加費用が発生しない場合も多いため、コストパフォーマンスはかなりいいといえるでしょう。
ウォーターサーバーのボトルを定期配送してくれるメーカーが多いので、気づいたときに水が足りないということは基本的に起こりません。
重いペットボトルの水を買って、家まで持ち運ぶ必要がなく、肩こりや腰痛の原因を取り除けます。
水道水の場合、ミネラルなどの栄養素については一切考慮されていません。
しかし、天然水やミネラルウォーター、RO水の場合、ミネラルバランスが考えられていることが多いです。
そのため、ミネラルなどを効率よく摂取したいと考えている方にウォーターサーバーは人気を集めています。
水は冷蔵庫に入れておけばいいものの、温水はその都度は沸かす必要があり、特に大量に使いたい場合は時間がかかるという意見がありました。
しかし、ウォーターサーバーを使えば1L以上の温水を常時保管しておけるので、忙しいときでもすぐに使えると好評。
細かな温度調節はミルクやお茶を作るのにぴったりです。
ウォーターサーバーが贅沢品だったのは昔の話!
結論からいうと、ウォーターサーバーが贅沢品だったのは昔の話です。
今は一般家庭でもウォーターサーバーを導入する家庭は増加
今は一般家庭でもウォーターサーバーを導入する家庭は増えています。
A4サイズのスペースに収まるコンパクトタイプのものも増えていて、狭い家でも置けるウォーターサーバーが続々市場に出回っているので、場所をとらせません。
センサーで人の動きを感知し、外出中や夜間は自動で稼働をセーブする節電機能を搭載しているウォーターサーバーもあります。
こうした機能が搭載されているものを選べば、電気代はかなり安く抑えられるんです。
安全はもちろん、時間や手間を買うと考える人が多い
水の安全性を考慮してウォーターサーバーの導入を決めた方も多いですが、最近特に多いのが、時短目的での導入です。
わざわざ買いに行かなくても自宅にボトルが届くのは非常に便利という意見も、共働きの家庭から多く寄せられました。
時短目的で特に人気なのは、温水機能。
帰宅後すぐにお湯をポットややかんに入れても、お湯が沸くまでは10分近くかかることも少なくありません。
しかし、ウォーターサーバーなら電源をつけて1分前後でお湯が出るので、忙しい方ほど時間に投資する感覚でウォーターサーバーを導入しています。
災害時の備蓄水としてボトルを多めにキープする人も
日本では、東日本大震災をきっかけに防災意識が非常に高まっています。
ウォーターサーバーを導入する理由として、災害時の備蓄水の確保をあげる方もいました。
被災したら非常食など満足に栄養を摂れない生活が続くので、そういうときのためにミネラルを豊富に含んだ水を備えておきたいとの意見です。
ウォーターサーバーのボトルは衛生面にも非常に気を遣っています。
そのため、メーカーによっては未開封なら1~2年は保つことが多く、備蓄した水を飲んでも栄養素が損なわれることはありません。
ウォーターサーバーで節約ができる!そのコツとは

ウォーターサーバーは、上手く活用すれば、しっかりと利便性を高めながらも節約できます。
これらを知っておくことで、ウォーターサーバーが実は手の届きやすいものであることが、お分かりいただけるはずです。
では、どういったことをすると節約できるのか、その点について3つほどみていきましょう。
外出時は飲み物を持参する
まず大きく節約できるのは、自宅で安心できるキレイな水が手に入るので、わざわざコンビニなどでミネラルウォーターを購入する必要がない点です。
自宅でお茶のパックなどを利用すれば、冷たいお茶などもすぐに作ることができます。
もちろん暖かいお茶などもすぐに作れるため、忙しい朝でもタンブラーなどにすぐ入れることができるでしょう。
特に仕事や学校などに持っていく飲み物を、自宅のウォーターサーバーを利用して持参することで、ひと月でもかなりの節約になるのではないでしょうか。
ちょっとしたことかもしれませんが、年間で考えると無視できない金額となります。
RO水を提供しているウォーターサーバーを選ぶ
「ウォーターサーバーは利用したいけど、お金はあまりかけたくない・・・」
そう考えているのなら、ミネラルウォーターではなくRO水を提供しているウォーターサーバーを利用すると、価格がグッと抑えられます。
具体的に500mlの価格というと、天然水で一般的に80円前後となり、RO水では50円前後となります。
RO水とは
RO水とは、不純物が限りなく取り除かれたピュアウォーターのような水です。
これに使用されるROフィルターは、牛乳を水に変えるほどの高度な浄水機能を持ち、水分子以外は通さないほどの微細フィルターとなります。
たった500mlであったとしても、これほどの差があるのですから、年間の消費量で換算すれば大きな差となることがわかりますね!
また、ウォーターサーバーの利用人数が多い場合や料理にも利用するなどで消費量が多くなる場合は、宅配型ではなく水道直結型ウォーターサーバーがお得となります。
宅配型とは、水を定期配送してもらうタイプのことで、この点については特別説明はいらないでしょう。
一方の水道直結型ウォーターサーバーでは、自宅の水道水を高度浄水して、冷温水で楽しむウォーターサーバーとなります。
この場合では、水を注文する必要がないため、水代はかからず水道代のみとなります。
そのため、定額で好きなだけキレイな水が飲みたい放題となるわけです。
ただし、月あたり4,000円前後の利用料が発生するので、キレイな水を多く利用するご家庭ほど得をするウォーターサーバーといえるでしょう。
ウォーターサーバーを利用するとなると、電気代も併せて必要となってきます。
一般的なウォーターサーバーの電気代は、おおよそ月1,000円前後ですが、エコモード搭載の場合では月300円台にまで節約ができるのです。
利便性が上がる上にひと月300円台程度の電気代であれば、利用しない手はないのでないでしょうか。
ウォーターサーバーは贅沢品ではなく必需品へ
もちろん感じ方には個人差があるものの、昔に比べるとはるかに一般家庭にも導入しやすいものになっています。
うまく使えば、贅沢品ではなく、忙しいときに助けてくれる心強い味方になります。
もしウォーターサーバーの導入を検討している方がいたら、贅沢品とは思わずに、気軽に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
いまでは、無料お試しができるウォーターサーバーもあり、気兼ねなく試すことができます。