
天然水のウォーターサーバーおすすめ10社を比較!選び方や注意点も解説
ウォーターサーバーを選ぶときの決め手は、人によって異なります。
ランニングコストやメンテナンスなど、さまざまな要因から一つを決定するのは、簡単ではありません。
そのなかで最重要視される項目のひとつが、水の味。
そこで今回は、天然水のウォーターサーバーのおすすめをご紹介します。
天然水のウォーターサーバーの選び方
まずは、天然水のウォーターサーバーの選び方を3つご紹介します。
採水地で選ぶ
一番わかりやすいのが、採水地で選ぶ方法です。
天然水はその名のとおり、自然から採水された水なので、必ず採水地があります。
「富士山の天然水」「アルプスの天然水」など、ペットボトル飲料として街中で見かけるような採水地は、非常にメジャーです。
そのため、これらの採水地の天然水はウォーターサーバーでも多くのメーカーが導入しています。
しかし、実は天然水は日本各地で採水されています。
山の天然水だけでなく、海の海洋深層水など、採水地は北海道から沖縄までさまざま。
地元の水を購入するのも、ひとつの選び方といえるでしょう。
硬度で選ぶ
硬度は、水1Lあたりのカルシウムとマグネシウムの含有量から算出した値のこと。
硬度には「軟水」「中硬水」「硬水」の3種類があります。
水の種類別硬度
- 軟水:~100mg/L
- 中硬水:~300mg/L
- 硬水:300mg/L~
日本人が飲んでいる水は、基本的に軟水です。
まろやかで飲む人を選ばないので、多くの人に好かれています。
日本のウォーターサーバーに置いても軟水がほとんどで、硬度100以上の中硬水を提供しているメーカーはゼロではないものの、かなりレアといえるでしょう。
また、軟水の中でも硬度が低く、内臓が未熟な赤ちゃんにも与えられる「超軟水(硬度30以下)」のラインナップが豊富なのも、日本のウォーターサーバーの特徴です。
鮮度で選ぶ
天然水の特徴は、自然から採水されていること。
そのため、水には鮮度があります。
採水されて、すぐ出荷された水の方が新鮮ということです。
天然水は添加物を一切加えていないので、賞味期限が短いというデメリットがあります。
しかし、天然水は新鮮なうちに飲み切ることが望ましいので、新鮮なうちに飲めれば賞味期限を気にする必要はありません。
新鮮な天然水を選ぶ方法としては、大きく分けて2つあります。
ひとつは、工場でストックを作らず、採水してすぐボトリング、出荷するメーカーを選ぶこと。
もうひとつは、住んでいる場所の近くに出荷工場があるメーカーを選ぶことです。
天然水のウォーターサーバーの注意点
ここからは、天然水のウォーターサーバーの注意点をご紹介します。
天然水とミネラルウォーターは違う
いきなりですが、天然水とミネラルウォーターの違いはご存知でしょうか?
天然水とミネラルウォーターには、決定的な違いがあります。
天然水とミネラルウォーターの共通点は、地下水を原水としていること。
そして天然水とミネラルウォーターの違いは、ミネラル調整と処理方法にあります。
天然水は、ミネラルを添加するなどのミネラル調整を一切行いません。
また、処理は「沈殿」「ろ過」「加熱殺菌」の方法だけで行います。
しかし、ミネラルウォーターの場合は、人工的にミネラルを添加することが認められているほか、「沈殿」「ろ過」「加熱殺菌」以外の処理(オゾンや紫外線での殺菌など)を施すことも可能です。
硬度によっては赤ちゃんやペットに不向き
天然水は硬度によっては、赤ちゃんやペットに不向きといえます。
まず赤ちゃんは、内臓の機能が未発達です。
そのため、内臓に負担をかけるミネラルを多く摂ることは、赤ちゃんにとって好ましくありません。
また人間にとっていい成分が、必ずしもペットにとっていい成分とは限らないので、天然水がペットにとって確実にプラスではないんです。
少なくとも赤ちゃんやペットに天然水を与えたい場合は、硬度30以下でバナジウムの含有量が少ないものを選んで下さい。
ペットに天然水を与えたい場合は、動物病院などで必ず専門家に相談してからにしましょう。
自然のコンディションに左右される
天然水は、自然環境で育っていることが最大の魅力。
しかし、自然のコンディションに左右されるデメリットもあります。
たとえば、富士山の天然水。
縁起でもありませんが、もし富士山が噴火して採水地に火山灰が降り積もれば、水が汚れてしまったり、成分が変わってしまったりするデメリットがあります。
また、火山の噴火などで採水地にトラブルが発生した場合、天然水の供給自体が不可能になる可能性も。
つまり、いつまでも天然水が安定供給される保証はありません。
しかし、自然のままの水が飲めるメリットは、代えがきかないものです。
飲めるうちに天然水を堪能するのも、ウォーターサーバーを選ぶうえでの考え方のひとつといえるでしょう。
天然水のウォーターサーバーおすすめ10社の比較一覧表
さて早速、ここではおすすめの天然水を提供しているウォーターサーバーについて、紹介していきます。
採水地 | 硬度 | ||
---|---|---|---|
うるのん | 静岡県 | 29 | 超軟水 |
アクアセレクト | 三重県 | 30 | 超軟水 |
サントリーの天然水 | 南アルプス | 30 | 超軟水 |
富士の湧水 | 富士山北麓 | 24 | 超軟水 |
サニクリーン | 長野県 | 44 | 軟水 |
フレシャス | 山梨県/静岡県/長野県 | 20/21/85 | 超軟水/軟水 |
プレミアムウォーター | 富士山/北アルプス/兵庫県/島根県/熊本県 | 25/29/36/45/83 | 超軟水、軟水 |
マーキュロップ | 富士山 | 24 | 超軟水 |
信濃湧水 | 北アルプス | 16 | 超軟水 |
日本の山水 | 山梨県/島根県/熊本県 | 25/36/83 | <超軟水/軟水 |
天然水のウォーターサーバーおすすめ10社
まずは、人気NO.1ともいえる富士山の麓で採れた天然水を提供する「うるのん」。
山梨県と静岡県にまたがる富士山ですが、うるのんの天然水は静岡県富士宮市で採水しています。
硬度29の超軟水なので、誰でも飲みやすいと人気です。
うるのんでは、月1回の放射性物質検査を実施。
採水も自社工場内の井戸で行っているので、安全性はピカイチです。
さらに、モンドセレクションやiTQi国際優秀味覚コンテストで、金賞や三ッ星といった最高ランクを受賞。
うるのんのおいしさはグローバルスタンダードといえるでしょう。
三重県町と奈良県との県境を流れる宮川の水を採水している「アクアセレクト」。
水源があるのは三重県側です。
宮川流域には、手つかずの自然が多く残されている大杉谷をはじめ、史跡や文化財も多く残されています。
宮川は、国土交通省の一級河川の水質調査で、過去15回以上にわたり水質1位を獲得。
つまり、国が認めた水質ということです。
2005年こそ11位に順位を大きく落としていますが、これは前年の台風21号による土砂災害の影響を受けたものとされています。
その証拠に、翌年には1位に返り咲きました。
その後も1位を獲得し続ける国内屈指の天然水です。
ペットボトル飲料でもお馴染みの「サントリー天然水」。
甲斐駒ヶ岳に代表される、標高3,000m級の山々で構成される南アルプスの山麓からくみ上げられた天然水を使用しているのが、サントリー天然水のおいしさの秘密です。
南アルプスは主に花崗岩層で構成され、天然の濾過フィルターの役割を担います。
南アルプス最大のメリットは、手を加えなくてもおいしい天然水が手に入る条件が揃っていること。
20年以上の月日をかけて南アルプスの自然で磨かれた水には、ミネラルが程よく含まれています。
採水地の説明はもはや不要な「富士の湧水」。
採水ポイントは、富士山北麓の富士山箱根伊豆国立公園内にある、標高約950m地点です。
公園内でも特に自然環境が厳しく保全された「富士山景観形成地域」に工場を設け、富士山麓でボトリングしています。
富士山で採水される天然水の大きな特徴は、天然のバナジウムを含んでいること。
バナジウムは、赤ちゃんに与えるのがあまり好ましくないとされています。
しかし、富士の湧水は硬度24なので、赤ちゃんの体に負担をかけない程度にミネラルを与えることも可能です。
「サニクリーン」は、長野県で採水された天然水を販売しているメーカー。
農林水産省と厚生労働省の厳しい審査をクリアしたメーカーにしか許可されない「非加熱処理」を駆使しておいしさをキープし、無菌ルームでボトリングしています。
サニクリーンの天然水は、広大なブナの原生林に堆積した雪が、長い時間をかけて地下に染み込んだことでできました。
信越の自然を守るために命名された「信越自然郷」で育まれた天然水です。
「フレシャス」は、天然水を販売するウォーターサーバーの大手のひとつ。
ウォーターサーバー顧客満足度No.1ともいわれ、おしゃれなウォーターサーバーのデザインも人気を呼んでいます。
フレシャスでは、3種類の天然水を選択可能。
採水地に徹底的にこだわったフレシャスによって選ばれたのは、「フレシャス富士」「フレシャス朝霧高原」「フレシャス木曽」です。
3種類の天然水
- 「フレシャス富士」:バナジウムを豊富に含み、まろやかな味わいが特徴
- 「フレシャス朝霧高原」:ミネラルを感じる
- 「フレシャス木曽」:やや中硬水よりの硬度85で、3種類では一番口当たりがすっきりしている
それぞれ飲み比べ、一番合うものを選びましょう。
ウォーターサーバーの大手「プレミアムウォーター」の特徴は、水のおいしさを引き立てる「溶存酸素」を減らさないように非加熱処理をしていること。
非加熱処理はどこでもできるわけではなく、コストもそれなりにかかります。
しかし、おいしさを追求するためにプレミアムウォーターは非加熱処理を選択しました。
選べる5種類の天然水
プレミアムウォーターの人気の理由は、5種類の天然水から選べること。
5種類の天然水
- 天然バナジウムと亜鉛を含んだ「富士吉田」
- 雪解け水をくみ上げた「北アルプス」
- ホタルが生息する美しい環境で育まれた「朝来」
- 温泉地帯の天然水「金城」
- 健康効果にも注目されるシリカを含んだ「南阿蘇」
「北アルプス」は北海道限定ですが、他の水はどの地域からでも選べます。
天然のミネラルバランスに優れた天然水を供給する「マーキュロップ」。
採水地は富士山麓で、年齢や性別を問わずにおいしく感じられるまろやかな口当たりが特徴です。
マーキュロップを購入しているユーザーが、マーキュロップを選ぶ最大の理由は、純粋に「おいしいから」。
アンケートでも断トツ1位の回答理由です。
マーキュロップの天然水には、それぞれのミネラルがベストバランスで含まれています。これがおいしさの秘訣です。
標高1,220mから原水を採水する「信濃湧水」。
信濃湧水の水源は北アルプス爺ヶ岳にあり、国内で採水される天然水の採水地ではトップクラスの標高です。
信濃湧水は硬度16と、今回ご紹介する天然水では一番まろやか。
冬の北アルプスは、巨大な雪壁ができるほどの豪雪地帯です。
雪壁が溶けて、自然のフィルターで濾過されたものを採水したのが信濃湧水。
一般人の立ち入りを制限している場所で採水しているので、汚染を知らないクリーンな天然水を味わえます。
最後にご紹介するのは、音楽配信事業などで知られる株式会社USENの「日本の山水」です。
日本の山水の人気の理由は、3カ所の採水地のうち、最寄りの採水地から届けられる新鮮な天然水にあります。
東北から東海、北信越が配送対象になるのは、「富士山の銘水」。
4大ミネラルをバランスよく含んでいて、飲みやすさは3種類でナンバーワンです。
近畿、中国・四国に配送されるのは、島根県の「金城のしずく」。
硬度83の中硬水に近い軟水で、すっきりした味わいの水が好きな方に人気です。
中国・四国と九州に配送されるのが、「阿蘇の湧水」。
日本名水百選に数えられる白川水源などの水源があり、天然水としての完成度は誰もが知るところです。
ウォーターサーバーの天然水にはこんな活用方法も
天然水のウォーターサーバーを紹介してきましたが、せっかくウォーターサーバーを利用するのなら、飲むこと以外にも活用したいものです。
そこでここでは、天然水の代表的な活用方法を3つ紹介していきます。
料理に活用する
まず1つ目の活用方法は、料理に活用するということです。
スープを作る際やご飯を炊く時に使用すると、ミネラル分も同時に摂取することができます。
それだけでなく、ご飯を炊くときに使用することで、甘みが増してふっくらと炊き上がるので、ご飯をおいしく食べることができるのです。
天然水に含まれているミネラル分と、お米はとても相性がいいので、ぜひこちらは試していただきたい活用法といえます。
特に、今まで水道水でご飯を炊いていた方は、違いにすぐ気づくことができるでしょう。
他にも、煮込み料理に使うと、素材のおいしさを引き立たさることができるので、その際も天然水を活用してみると良いかもしれません。
美容に活用する
2つ目の活用方法は、美容に活用するということです。
飲むだけではなく、少しもったいない気もしますが、洗顔に使うこともおすすめです。
普段水道水で顔を洗っている方は、水道水に含まれる塩素をはじめとした不純物で、肌荒れを起こしやすい環境にあります。
そのため、不純物を取り除く処理がされている天然水を使用することで、肌荒れを起こしづらくなります。
また、デトックスウォーターを作って飲むこともいいでしょう。
デトックスウォーターとは、水の中にハーブやフルーツを入れて飲むものです。
デトックスウォーターの材料
- ミント
- レモン
- キウイ
- オレンジ
- カモミール
この他にも、好みのフルーツやハーブを入れてみましょう。
これを飲むことによって、健康や美容のサポートを期待できます。
災害時のために活用する
最後の3つ目の活用方法は、災害時のために活用するということです。
台風や地震などのいざというときのために、水を蓄えておくことはとても重要なことでしょう。
そんなときに、ウォーターサーバーの水があれば、備蓄水として活用することができます。
天然水の賞味期限は、約1年なので安心して置いておけるのです。
またウォーターサーバーを契約しているのであれば、定期的に新しい水が届けられるので、期限を気にしなくてもいいところもおすすめ。
ペットボトルの水を備蓄水として置いておくのも、もちろんいい方法ですが、毎回スーパーに買いに行くのは手間となります。
ウォーターサーバーであれば、好きな時に冷温水も楽しみながらストックもできるので、一石二鳥となるわけです。
しっかりと見極めて天然水ウォーターサーバー選びを成功させよう
実際に飲まないと味の違いはわかりませんが、硬度の好みなどはペットボトル飲料である程度把握できます。
事前に自分の好みを把握することが、ウォーターサーバーを契約してから「失敗だった!」と後悔することを防ぐ最善の方法です。