
高齢者・お年寄り向けウォーターサーバー14選を比較!選び方や注意点は?
自宅に導入する家庭が増えているウォーターサーバー。
すぐに冷温水を出せることから多忙な人や子育て世帯を中心に人気ですが、お年寄りにも人気を博しています。
火を使わなくても熱湯が使えるので、特に高齢者の子供たちからの勧めで使い始める人も少なくありません。
そこで今回は、高齢者・お年寄り向けウォーターサーバーのおすすめをご紹介します。
高齢者・お年寄りのウォーターサーバーの選び方・注意点

まずは、高齢者・お年寄りのウォーターサーバーの選び方・注意点をご紹介します。
高齢者・お年寄りへのおすすめウォーターサーバーは4種類
ウォーターサーバーにはさまざまな種類がありますが、高齢者やお年寄りの家庭に向いているのは、次の4種類。
- 下にボトルを設置するタイプのウォーターサーバー
- 背の低い床置タイプのウォーターサーバー
- 卓上タイプのウォーターサーバー
- 水道水直結タイプのウォーターサーバー
なぜこれらが適しているのか、順番にご紹介しましょう。
ウォーターサーバーの多くは、サーバー本体の上にボトルをセットします。
ボトルの大きさにもよりますが、数kgから十数kgのボトルを肩の上まで持ち上げるのは、高齢者に限らず大きな負担です。
しかし、サーバーの足元にボトルを設置するタイプのウォーターサーバーなら、ボトルが重くても設置は簡単。
ボトルが重くても負担は軽く、交換頻度も減るので一石二鳥です。
ウォーターサーバーには、床に直接設置する床置タイプと、テーブルやカウンターなどの上に乗せて使う卓上タイプがあります。
床置タイプは、ボトルを高いところまで持ち上げないといけないので、体への負担は大きいのがデメリット。
しかし、床置タイプでも背の低いウォーターサーバーなら低い位置でボトルを設置できるので、負担がかかりません。
高齢者の家庭に床置タイプのウォーターサーバーを置くなら、本体だけで高さ1m以下のタイプがおすすめ。
卓上タイプのウォーターサーバーは、本体の高さが50cm前後と床置タイプのおよそ半分。
そのため、重いボトルでも比較的容易に設置できます。
お年寄りの家庭に設置するウォーターサーバーとしては、最もおすすめなタイプです。
水道水直結タイプのウォーターサーバーは、水道管とウォーターサーバーを繋ぐタイプ。
ボトルを取り換える必要がないため、負担も大きく軽減されます。
とはいえ、配管工事など初期費用がかかるほか、古い住宅など家の構造によってはかなり大掛かりな工事となってしまうので、注意が必要です。
ボトルひとつあたりの容量は?
ウォーターサーバーを使ううえで最も負担になるのが、ボトルの設置です。
ボトルの大きさはメーカーによってさまざまですが、12Lが一般的で、大きいものだと20L近いサイズもあります。
重いものを持つのが苦手になっているお年寄りにおすすめなのは、10L未満の軽量タイプ。
ボトル一本あたりの容量が少なければそれだけ交換頻度は増えますが、重いボトルを持ち上げた際に転倒して怪我するなどのリスクを考えれば十分許容範囲でしょう。
6Lや8L、7.2Lなどがおすすめです。
ウォーターサーバーを設置してくれるか?
ウォーターサーバーは、業者が初期設定まで行ってくれるところと、最初からセルフで組み立てるところがあります。
自分で組み立てるタイプも複雑な作業はいりませんが、玄関などの受取先から設置場所まで自分でサーバーを運ばなくてはいけません。
ウォーターサーバーの本体は、卓上タイプでも10kg以上あるのが普通です。
そのため、高齢者が玄関などからリビングや居間などへ運ぶのは、かなりの重労働といえます。
ウォーターサーバーを選ぶ際は、設置したい場所まで運んで初期設定までしてもらえる業者がおすすめ。
操作・設定方法はシンプルか?
ウォーターサーバーと一言でいっても、機能はさまざま。
炭酸水を出せるタイプのウォーターサーバーもあります。
しかし、高齢者が使うウォーターサーバーであれば、そこまで機能性を求める方は多くありません。
そのため、できるだけシンプルで使い方がわかりやすいタイプのウォーターサーバーがおすすめ。
さまざまな機能のなかで、特に注目したいのがチャイルドロックです。
チャイルドロックは本来小さな子供がいる家庭向けの機能ですが、お年寄りの家庭にも欠かせない機能のひとつ。
特に認知症などで熱湯の蛇口だと気づきにくく、触って火傷してしまう場合もあるので、少なくともお湯用のチャイルドロックは確認しましょう。
また、チャイルドロックがあれば、かわいい孫が遊びに来たときも安心です。
問い合わせ・支払い方法は?
最後に、ウォーターサーバーとは直接関係しませんが、問い合わせや支払いの方法も確認しましょう。
最近は、ウェブ上の問い合わせフォームやメールでしか問い合わせできないところも増えていますが、まだまだお年寄りのなかにはインターネットに強くない方もいます。
そのため、電話で問い合わせできるところがおすすめ。
もちろん、インターネットに強い方が使うのであれば、この点は気にしなくてもいいでしょう。
決済方法も、クレジットカードが主流ですが、ご年配の方のなかにはクレジットカードを持っていない方もいます。
そのため、銀行やコンビニでの振込、代金引換に対応しているかどうかを確認しましょう。
この場合も、クレジットカードを使っている方であれば考慮する必要はありません。
高齢者・お年寄り向けウォーターサーバー14選を比較!
ここからは、おすすめの高齢者・お年寄り向けウォーターサーバーをご紹介します。
先にご紹介した下記の4つのタイプごとに、おすすめをピックアップしました。
- 下にボトルを設置するタイプのウォーターサーバー
- 背の低い床置タイプのウォーターサーバー
- 卓上タイプのウォーターサーバー
- 水道水直結タイプのウォーターサーバー
今回ご紹介するのは、ボトル1本10L未満のサーバーだけなので、ボトルの重さを気にする心配はありません(下にボトルを設置するタイプを除く)。
下にボトルを設置するタイプの高齢者・お年寄り向けウォーターサーバー3選
まずは、下にボトルを設置するタイプのウォーターサーバーを3社ご紹介します。
ウォーターサーバー大手のフレシャスには、さまざまなタイプのウォーターサーバーがあります。
そのなかで、下にボトルを設置するタイプのウォーターサーバーは、「Slat」のみ。
Slatは冷温水だけでなく常温機能付きなので、キンキンに冷えた水に抵抗がある方でも使えます。
Slatには、コーヒーメーカーと一体になった「Slat+cafe」もあるので、コーヒー好きの方はそちらもおすすめ。
プレミアムウォーターは、おしゃれなウォーターサーバーが多いことで有名なメーカー。
下にボトルを設置できるのは、「cado×PREMIUM WATER」というモデルです。
タッチパネルで直感的に操作できるので、高齢者でも操作しやすくなっています。
また、チャイルドロックは長押しで解除されるので、「ガチャガチャいじっている間にロックが解除されてしまった」ということはありません。
コスモウォーターの「smartプラス」も、下にボトルを設置できるウォーターサーバーです。
床置タイプは場所を取るイメージですが、smartプラスはA4サイズのスペースがあれば置けるので、スペースを心配する必要はありません。
コスモウォーターではサーバーの設置依頼が可能ですが、別料金2,750円(税込)がかかります。
背の低い床置タイプの高齢者・お年寄り向けウォーターサーバー2選
続いて、背の低い床置タイプのウォーターサーバーを2社ご紹介します。
アクアクララには、ボトルが2種類あります。
高齢者におすすめなのは7Lの「スリムボトル」です。
背の低い床置タイプのウォーターサーバーは、「アクアアドバンス」と「アクアスリム」の2種類。
アクアアドバンスは8色から選べるので、どんなインテリアにもマッチします。
チャイルドロックはウォーターサーバー全体に対して機能するので、冷水で床を水浸しにすることもありません。
アクアスリムは水ハネしにくい便利な水受け皿つきなので、ウォーターサーバーやその周りをいつでも清潔にキープできます。
クリクラには、通常のウォーターサーバーと、電気代を最大55%削減できる省エネタイプがあります。
省エネタイプのほうがやや大きめですが、基本機能はほとんど変わりません。
ちなみに、冷水のチャイルドロックは希望に応じて対応してもらえるので、ご希望の場合はクリクラに問い合わせてください。
卓上タイプの高齢者・お年寄り向けウォーターサーバー4選
次に、卓上タイプのウォーターサーバーを4社ご紹介します。
フレシャスには、卓上タイプのウォーターサーバーも多数。
なかでも「デュオミニ」は、今回ご紹介するすべてのウォーターサーバーで最軽量の4.7Lボトルを採用していて、体への負担をぐっと減らします。
「サイフォン+」は使い終わったウォーターバッグは丸めて捨てるだけなので、大きなボトルを回収まで家に溜める必要がありません。
「AQUWISH」はベージュとブラウンの2色展開で、昔ながらの和風な家にもぴったり。
和室に置いても部屋の雰囲気を壊しません。
アクアクララの「アクアスリム S」は、先にご紹介した「アクアスリム」の卓上タイプ。
温水側にチャイルドロックが付いているので、安心して利用できます。
ボトルを設置した状態でも高さは80cm以下なので、設置時の負担がぐっと軽減されるのが特徴です。
プレミアムウォーターの「スリムサーバーⅢ(ショートタイプ)」には、冷温水ともにチャイルドロックが付いています。
サーバー本体は4色、ボトルカバーは3色から選べるので、部屋のインテリアに合ったウォーターサーバーを導入可能です。
エコモードを搭載しているので、電気代が気になる方にもおすすめ。
こちらは、先にご紹介した床置タイプのウォーターサーバーの卓上版です。
床置タイプ同様に省エネタイプのほうがやや大きめですが、基本機能はほとんど変わりません。
冷水のチャイルドロックは希望に応じて対応してもらえるので、ご希望の場合はクリクラに問い合わせましょう。
水道水直結タイプの高齢者・お年寄り向けウォーターサーバー5選
最後に、水道水直結タイプのウォーターサーバーを5社ご紹介します。
楽水は、さまざまな水道水直結タイプのウォーターサーバーを提供しているメーカー。
卓上タイプも床置タイプも、非常にスタイリッシュなデザインのサーバーを提供しています。
冷水専用のサーバーやRO水を飲めるサーバーもありますが、いずれも水道水直結です。
クールクーは、真っ白でシンプルなデザインが特徴のウォーターサーバー。
床置タイプと卓上タイプがあり、どちらもやや大きめです。
水素水タイプも選択できるので、水にこだわりがある方はクールクーがおすすめ。
ウォータースタンドには、多数の水道水直結タイプのウォーターサーバーがあります。
「プレミアム ラピア L2」が床置タイプで、それ以外は卓上タイプです。
種類によって機能がかなり違うので、よく検討したうえで選びましょう。
ちなみに「ナノラピア トリニティ」は冷水専用です。
ボトルタイプだけでなく、床置タイプも卓上タイプも水道水直結タイプのウォーターサーバーもダイオーズでは提供しています。
実は、ダイオーズで提供しているウォーターサーバーは、先にご紹介した楽水のウォーターサーバーと同じモデル。
そのため、両社で迷った場合はサービスなどの好みで選ぶのがおすすめです。
シャインウォーターは、水道水を自分で汲み、サーバーに注ぐタイプのウォーターサーバー。
温度設定は冷温水各3段階で細かく設定できるので、用途に合わせて最適な温度設定が可能です。
セルフメンテナンスで清潔にキープできるのも、シャインウォーターのポイント。
高齢者・お年寄りがウォーターサーバーを使うメリットも再確認しよう
ここでは、高齢者の方がウォーターサーバーを使うメリットについて紹介していきます。
改めてメリットを再確認して、ウォーターサーバーの用途を違う角度からも見ていきましょう。
では早速、順に紹介していきます。
水分をこまめに摂ることで健康を維持
まず1つ目のメリットは、水分をこまめに摂ることで、健康の維持をサポートしてくれるということです。
また、歳を重ねると体内の水分を調整することが困難になるため、高齢者の方は特に脱水症状や熱中症になりやすくなってしまいます。
このことから、のどが渇いたという感覚に気づくことが遅れてしまうことも、しばしばあるのです。
そんなことにならないように、こまめに水分補給をおこなうことが、とても重要になります。
火を使う回数を減らせる
次の2つ目のメリットは、瞬時にお湯を使うことができるのでお湯を沸かさなくてもいいということです。
ガスコンロの火の消し忘れによる火事は、少なくありません。
そんな事態にならないように、なるべく火を使う回数を減らすべきでしょう。
お茶を飲む際やみそ汁などのスープを作る際に、ウォーターサーバーを使えば、火を使う回数を減らすことができます。
からだへの負担を軽減できる
次の3つ目のメリットは、スーパーに飲み物を買いに行かなくても済むということです。
スーパーに売っている飲み物は、1本2Lがお得になるので、そちらを購入する方が多いかと思います。
ですが、毎回重いペットボトルを購入して持ち帰るのは一苦労です。
飲み物をウォーターサーバーの水に変えることで、この大変な労力はなくなります。
定期的に水を届けてくれるので、「もっと早く使っておけばよかった」という方も多いのが現状です。
また、これから紹介するウォーターサーバーの中には、先述したとおり水道直結型のものもあります。
このタイプなら、水を運ぶ作業が全くなくなるので、身体への負担を徹底して減らすことができます。
定期配送で両親の安否確認代わりとなる
最後の4つ目のメリットは、定期配送で両親の安否確認の代わりになるということです。
近くに両親が住んでいない方にとっては、少し安心できるメリットといえるでしょう。
これは、娘さんや息子さん目線になります。
一人で暮らしている高齢者の方自身も、自分の身に万が一何かあった際は気づいてくれるので、こちらは大きなメリットとなるのではないでしょうか。
高齢者・お年寄り向けウォーターサーバーを設置して利便性を高めよう
高齢者向けのウォーターサーバーと一言でいっても、さまざま。
それぞれの環境や事情に合わせたウォーターサーバーを選びましょう。