長野県の北部、新潟県にほど近い場所にあるのが野沢温泉村。 冬になるとウィンタースポーツをするために日本各地からはもちろん、海外からもたくさんの人が訪れ、人口3,000人ちょっとの村が大いに賑わいます。 住吉屋は、車のすれ違いができないような狭い道の少し急な坂の上、 源泉の硫黄の匂いと湯気が建物に当たるくらいの近さあるのが「住吉屋」です。 その麻釜熱湯噴湯(おがまねっとうふんとう)と呼ばれる源泉の熱さは、100℃近く。村の住民は、野沢温泉発祥の野沢菜や他の野菜を洗ったり、茹でたり、卵を入れてゆで卵をつくるなど日常的に使われています。 村の日常風景と隣り合わせに位置しながら、明治2年創業という歴史ある旅館のなかで、お客様にゆったりと和んでいただくのが私たちの仕事です。 創業から155年が経ち、リピーターのお客様と長年働き続けてくれているスタッフに支えられて、ここまでやってこられました。 そんな今だからこそ、先代の大女将と女将、今後を担っていく30代前後の若い2人の経営層の3世代が一丸となって、もう一度「住吉屋のあるべき姿」を見つめ直している最中です。 お客様からもらって嬉しい言葉のひとつに「また住吉屋に来たいから頑張る」という言葉があります。 「スキーをするために野沢温泉村へ行く」ではなく、この先は「住吉屋に泊まるためにわざわざ野沢温泉村へ行く」ような、お客様の「生きがいとなる宿」を目指しています。 <1日の流れ> 【7:00】出社 朝の玄関清掃のあと、まかないを食べます 玄関掃除では、はたきをかけてから掃き掃除し、モップで土間を水拭きします。 仲居は客室掃除の際、モップではなく雑巾で拭きあげる最後の工程は異なるものの、 はたき、掃き掃除、拭き掃除の三段階を踏む点は玄関掃除も同じです。 その他に扉のガラス拭き、冬は雪かきや車の雪下ろしを行います。 雪下ろしも、ただ雪をどければいいのではなく、お客様のお車を傷つけたりしないよう注意を払います。 【8:00〜】片付け、清掃 次のチェックインのお客様が来るまでの時間にやることは様々。 お客様の朝食の下膳や洗い物、大浴場の清掃、ごみ捨てやベットメイク、リネン類を運びま す。 ベッドメイクのシーツはシワひとつなく、業者からあがってきたリネン類にシワが少しでもあると新しいものと交換するなど妥協はありません。 お客様の目に留まりづらい部分がほとんどですが、 これら番頭の仕事は、住吉屋が「お客様に癒しと安心を届けられる宿」であるために その土台となる「安全」をつくり出し、守っていくものであり、要となります。 冬には庭木を守るために雪囲いを設置したり、雪よけ用として窓に板を貼るといった、ちょっとした大工仕事があります。 春になってこれらを外す作業は、冬の終わりと春の訪れを感じられる時間です。 【12:00〜】休憩 【16:00】再出勤 玄関の掃除、洗濯したものを畳みます。 冬で特徴的なのは、スキーやスノーボードを楽しんだお客様のウェアを部屋に置いたカゴへ入れてもらい、お預かりして乾燥させ、お部屋へお返しするという住吉屋ならではの仕事があります。お客様に喜んでいただけますし、室内を傷めないことにもつながります。 大浴場の男女入替業務、夕食の下膳や洗い物 ごみの片付けや厨房の床掃除まで終われば時間前でも帰宅いただけます。 洗い物の際は食洗機も使いますが、下洗いや食洗機への入れ方は、こだわった器を使用していることもあって気を遣う部分です。 調理用の鍋の後ろのすすを毎日落としたり、社内で使用するふきんも向きを揃えて、丁寧にしまいます。お客様の目や手にするもの、社内用のものと分け隔てることなく、一つひとつ大切に扱います。
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