(状態: 写真も合わせてご確認ください) ・文庫版をコレクションとして保管していましたので美品です(写真P1)。 (カバーにもほとんど傷、汚れなく中古良品レベルです) ・2009年の新装版となり、当時のしおり、宣伝ペーパーもあります(写真P2)。 ・緩衝材で包装・保護してお渡しいたします(写真P3)。 ★作品について : 個人の感想文です。出品前に改めて一気読みしました。 ※第二次世界大戦やのちの宗教戦争での、激烈かつ悲惨・凄惨な描写も多いので、現在の観点だと最低中学生以上が推奨されるかもしれません。 ・著者”円熟期”(第4巻末、いしかわじゅん氏の解説(写真P5)での表現)の傑作と感じます。 ・月刊「ガロ」(白土三平”カムイ伝”など)に代表されるような劇画ブームへの手塚治虫氏の対抗意識(写真P4)+それまで培ってきた巧みなストーリー、ドラマ展開が巧みに融和し「大人向け漫画の真髄」と感じます。 「兄弟愛」「友情」「愛情」とそれと同時に描かれる大きな「憎しみ」「悲しみ」「恐れ」。 奇妙で素敵な「人の縁」の”温かさと皮肉な残酷さ”。 すべてを失っても登場人物が終盤でつぶやく『生きていることのすばらしさ』 『なんのために戦ってきたのか、そしてこれからも戦っていくのか?(自問自答)』 同著者の「ブッダ」にも見られる、「史実(ノンフィクション)と虚実(フィクション)の説得力ある形での合体」。 ドラマ性は上記だけでも充分ですが、さらにスパイなど今でも通用するプロット設定が巧みに入り組んでおり、飽きずに読み進められます。 「80年以上も前の出来事なんて…」と若い世代にはハードルが高く感じるかもしれませんが、幅広い世代に今一度読んでもらいたい一作です。 (蛇足) 現在、NHK BSPで「ダークサイドミステリー〜ヒトラー暗殺計画〜ワルキューレと栄光なき抵抗者たち」放送中。 コミック中でも国内外の年表が充実していますので、合わせて試聴すると深く歴史を理解・充実して読書することができると思います。
手塚治虫 アドルフに告ぐ(新装版)文庫全巻(4巻... 宮城 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。