出版社からのコメント 日本経済新聞【目利きが選ぶ3冊】竹内薫さん(8月26日付) Newton (2021年10月号) 週刊東洋経済 (2021年9月25日号) HONZ編集長 内藤順さん AERA (2021年9月27日特大号) 森永卓郎さん 世紀の大発見「AIM」で、猫の寿命が2倍に! しかも、人間のさまざまな病気にも活用可能。 人も猫も、もっと長生きできる未来が来る。 日本では1000万頭近い猫が飼われているといわれますが、その多くが腎臓病で亡くなっています。猫に塩分を控えた食事をさせて日々気をつけていても、加齢とともに腎機能は必ず低下してしまいます。そんな猫の腎臓病の原因は、これまでまったく不明でした。 そんななか、宮崎徹先生が血液中のタンパク質「AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)」が急性腎不全を治癒させる機能を持つことを解明しました。猫は、このAIMが正常に機能しないために腎臓病にかかることもわかったのです。 この AIM を利用して猫に処方すれば、腎臓病の予防になり、猫の寿命が大幅に延び、現在の猫の平均寿命である15歳の2倍である、30歳まで生きることも可能であるとされています。 ──これは、愛猫家にとっては、とてつもない朗報です。さらに、AIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病だけでなくアルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで〈治せない〉と言われていた病気にも活用が期待されます。 本書は、最新医療の研究現場のリアルを伝えます。 【本書目次】 はじめに――ヒトの医者、ネコの薬に挑む 序 章 「余命1週間」からの復活 第1章 臨床から基礎医学の世界へ 第2章 研究の修業時代 第3章 謎のタンパク質「AIM」との出会い 第4章 〈治せない病気〉とAIM 第5章 AIMによる〝ゴミ掃除〟と腎臓病 第6章 ネコの腎臓病とAIM 第7章 腎臓病のネコにAIMを投与 第8章 ネコ薬の開発 第9章 臨床試験に向けて 第10章 新型コロナウイルスとAIM 表紙カバー写真:岩合光昭氏 内容紹介 世紀の大発見! 猫の寿命が2倍に!? 猫の腎臓病の原因がついに解明。 AIMは人間のさまざまな病気にも活用可能 医療現場に革命が起こる 著者について 宮崎 徹(みやざき・とおる) 東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター分子病態医科学教授 1986年東京大学医学部卒。同大病院第三内科に入局。熊本大大学院を経て、92年より仏ルイ・パスツール大学で研究員、95年よりスイス・バーゼル免疫学研究所で研究室を持ち、2000年より米テキサス大学免疫学准教授。06年より現職。タンパク質「AIM」の研究を通じてさまざまな現代病を統一的に理解し、新しい診断・治療法を開発することをめざしている。
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