小口部分に日焼けがあります。(写真③) 50年以上前の発刊です。全体的にくすみがあります。 『一房の葡萄』 有島武郎:著 岩波文庫 昭和48年 32刷 縦:15cm 横:10.5cm 厚さ:0.5cm 作者自身の少年時代の体験を作品化して我国児童文学に新生面を切り開いた「一房の葡萄」「火葬とポチ」他の四篇。現代表記に改めた。 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 「一房の葡萄」は、有島武郎による小説(童話)。雑誌『赤い鳥』1920年(大正9年)8月号に掲載された。その後、本作を表題作として全4篇を収録した単行本『一房の葡萄』が1922年(大正11年)に叢文閣より刊行された。 「一房の葡萄」は、有島が書いた最初の創作童話で、横浜英和学校(現横浜英和学院)での自身の体験に基づいている。単行本『一房の葡萄』は、有島が生前に残した唯一の創作童話集であり、全4篇中、本作を含む3篇が有島の幼少期の体験に基づくものである。有島が自ら装幀、挿画を手がけ、自分の3人の子供達に献辞が捧げられている。 小さい頃絵を描くことが好きだった主人公の「僕」は、自身の住む横浜の山の手に続く美しい海岸通りを絵に描いて再現しようとする。しかし、自身の所持している絵具では、本当の景色で見るような絵には描けない。ある日西洋人の同級生・ジムの持つ舶来の上等な絵具が羨ましくて衝動的に盗んでしまうが、程なくしてそのことが露呈し、美しい憧れの先生に言いつけられてしまう。泣き続けていた僕を先生は優しく許し、一房の葡萄を渡す。翌日学校へ行くと、ジムが優しく「僕」の手を引き先生の元へと連れていってくれる。そこで2人は葡萄を分け合い無事仲直りをすることができた。それから時は過ぎ、秋になると葡萄の房はいつでも美しく紫に色づいて実るが、先生の大理石のように白い手が僕の目の前に現れることはもうない。 一房の葡萄 おぼれかけた兄妹 碁石を飲んだ八っちゃん 僕の帽子のお話 片輪者 火事とポチ 解説:織田正信 ※配送をご希望の場合、配送料は180円です。 ※複数の購入を検討いただける場合、配送料が変わる可能性がございます。お気軽にお問い合わせください。
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