時の間にも、男時(おどき)・女時(めどき)とてあるべし(「風姿花伝」) 人は毎日小さな感銘に助けられて生きている。 最後の小説とエッセイを所収、人生の〈大切な瞬間〉を綴った作品集。 何事も成功する時を男時(おどき)、めぐり合わせの悪い時を女時(めどき)という――。 何者かによって台所にバケツごと置かれた一匹の鮒が、やがて男と女の過去を浮かび上がらせる「鮒」、毎日通勤の途中にチラリと目が合う、果物屋の陰気な親父との奇妙な交流を描く「ビリケン」など、平凡な人生の中にある一瞬の生の光芒を描く著者最後の小説四篇に、珠玉としか言いようのない随筆を加えた、ラスト・メッセージ集。 中古品にご理解いただける方よろしくお願いいたします。
男どき女どき (新潮文庫) 文庫 – 1985/... 北海道 中古あげます・譲りますを見ている人は、こちらの記事も見ています。