モノのあふれる時代なのに、なかなかというか、まず見かけない、形と模様がとても可愛らしい、ペアの小鍋です。 一人用の小鍋といえば、大きな鍋をそのまま平たくしたような、まあ、旅館などで固形燃料のコンロに乗っているようなものをよく見かけますが、これは、それらとは一線を画します。 どちらかというと、丼ぶり椀に近いと思いますし、これで可愛らしくミニ丼を作っても、とろろかけごはんや、卵かけごはんにしても、よく似合うのではないかと思います。 鍋としては、間違いなく本格的な土鍋で、雑炊やおかゆを想定してはいるのだと思うのですが、ご飯も問題なく炊けると思います。吹きこぼれはしにくい形状です。 そして、特筆なのは、蓋です。浅いですが、可愛らしいお茶碗としても使えます。よくある土鍋のように蒸気穴が開いていない。手触りはとてもやさしく、良好にお使い頂けると思います。模様は一枚一枚手書きです。 使い方はアイデア次第、いろいろあると思います。お揃いで可愛らしい料理を分けてもいいし、炊き込みご飯を2つの味で炊いてみてもいいし……愛しい時間に、笑顔に似つかわしい道具だと思います。 なお、表面の釉薬のごく一部に不完全な部分があったり、一組のほうは、蓋がピタッと閉まるのに、もう一組は少しカタカタとするなど、実用上は問題ないと思いますが(むしろ、蒸気穴がないぶん、そのくらいの隙間があったほうがいいとさえ感じますが)、よく見ると「不完全な部分」もありますので、それも「愛嬌」ということでお許しいただける方に、ご購入をお願いいたします。 ともあれ、モノとしては、素焼き素地が良質なしっかりした焼き物、普通の土鍋です。取り扱い上の注意が書かれた紙にも書いてあるのですが、目止めが必要で、空だきはダメとなっております。 中国製ですが、やっつけ仕事ではないと感じます。上記のような「不完全さ」は日本製でも割とよくあることですし、むしろ、いかにも焼き物らしい、機械的な工業製品にはない魅力といいますか……ちゃんとした「製品」ではあるのですが、今の時代にはとてもめずらしい、というか、まず出会わない、「ほっとさせる雰囲気」を感じさせます。 包装紙の劣化具合から判断して、かなり以前の時代につくられたものだと思います。モノ自体は劣化は感じません。未使用のデッドストックです。現状渡しとなります。 なお、取説はありませんが、一枚の紙と、外箱(下半分しか残っていませんが、オリジナルのもの)に、「取り扱い上の注意」が書かれておりますので、以下に示しておきます。製品としての雰囲気がわかると思いますので、原文ママで。 【中に入っていた一枚の紙】 1.火に掛ける前に鍋の外側の水分をよく吹き取つて下さい。 2.初めてご使用の際は米のとぎじるなどで10分間煮たててください。 3.空だきをしないで下さい。 4.取つての部分が熱くなる場合がありますのでご注意下さい。 5.使用後はよく洗つて乾燥させて下さい。 6.縁まで水等を満たした狀(環境依存文字:「状」の難しい字)態で使用しないで下さい。 7.鍋の中に長時間料理を保存しないで下さい。 8.スチールたわし、みがき粉等は使用しないで下さい。 9.こげつき等を落とす際はナイフ等はしようしないで下さい。 【外箱】 ・空だきをしないで下さい。 ・使用後は、良く洗って早目に乾燥させて下さい。 ・把手や蓋の部分が、熱くなる場合があります。ご注意下さい。 ・満水にした状態で、使用しないで下さい。吹きこぼれの原因になります。 ・鍋の中に、長時間料理を保存しないで下さい。 ・焦げつきなどを、落とすときは、ナイフなどを使用しないで下さい。 ・長時間ご使用にならない時は、乾燥した所に収納して下さい。 ・ご使用の時は、金属ヘラなどの硬い器具の使用は避けて下さい。 以上、ご不明点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。 長い説明を、最後までお読みくださいましてありがとうございました。 どうぞよろしくお願いいたします。
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